働き方・生き方

「成功」は「正しい判断」の結果である。「正しい判断」は「経験」の結果である。
そして「経験」は、ほとんどの場合、「誤った判断」の結果である。

「“人”と“組織”の活性化」をテーマに研修・コンサルタントを行う永野宏樹講師がブレイクスルーの実体験を綴るコラム。

さて、今回は極めて個人的な経験を書かせていただきます。

実は、こんなコラムを書くことになりましたが、その少し前の私はめちゃくちゃ落ち込んでいました。自主開催のセミナーを企画していたのですが、それが結局開催できなかったのです。私が講師であればまだ良かったのですが、私ではなく別の方に講師はお願いしていて、結局その方にもご迷惑をおかけすることになってしまいました。

なぜ開催できなくなったかというと、集客が出来なかったのです。数ヶ月前から日程は確保していたのに、肝心の人が集まらなかったのです。夏にも同様のセミナーを開催し、その時はそこそこ集客が出来たので少し油断していたこともあります。

幾つかの原因がありますが、結局のところ私の活動不足なんです。

このままじゃやばいぞ、、と早い段階で気がついていたんですが、行動をしていなかったんです。他の仕事が忙しい、などと自分で自分に言い訳をして、自らが気になっていることを行動に移さなかったんです。結局ギリギリまで対策を何ら講じなかったのです。そのことが、一番悔やまれます。

何しろ、普段研修などで「実践が大事！」とお伝えしている自分が全く出来ていなかったわけです。

自分は口だけの人間ではないか、、、
研修で偉そうに伝える資格なんてないな、、、
こんなことでこの先やっていけるのか、、、

思考はどんどん悪い方へ向かっていきます。はっきり言って「やる気」は全然起きてきません。

自分は今まで一体何を学んできたんだ、、、
こういう状態からでも何とかできる術を身につけたんじゃなかったのか、、、
結局自分には才能や能力がないんではないか、、、

自分に対する信頼感も失われつつありました。

ああ、もうダメかな、、、

そんな気分でした。そんな時、ある言葉に出会いました。その言葉を読んだ時、一瞬にして気持ちが切り替わったのです

なんだ！全然、大丈夫じゃないか。
よし、次やろう！

こんな感じです。

その言葉とは、、、

「成功」は「正しい判断」の結果である。
「正しい判断」は「経験」の結果である。
そして「経験」は、ほとんどの場合、「誤った判断」の結果である。

というものでした。

「正しい判断」を下せるから「成功」する。
「正しい判断」は「経験」により導きだされる。
しかし、「経験」は「誤った判断」をしてきたことにより形作られてくる。。。

そうか、「誤った判断」することが「経験」になり、それが「正しい判断」を最終的には導きだすんだ！！「正しい」か「誤っている」かを気にして、決断できないからダメなんだ。「誤った」としてもそれは経験として、必ず「正しい判断」につまりは「成功」へ繋がるんだ。失敗したからといって、成功から遠ざかっているんじゃない！それどころか必ず「経験」として成功に１歩近づいているんだ！！ということは、自分は最終的には「成功」しかありえないじゃないか！！！

一瞬にして、自分が切り替わったのを感じました。すぐに行動し始めました。行動することを躊躇っていた自分はどこかへ吹き飛んで行ってしまいました。「正しい」か「誤り」かを気にして決断を先延ばしにするより、とにかく「決断」して「行動」するだけで最後は上手くいく！！

そのことを確信してしまいました。最後は結局成功する、、、「成功」しか残されていない！行動することにブレーキをかける自分が一瞬で消えた気がします。

これが私に起きたことです。
個人的な話にお付き合いいただきましてありがとうございます。

では、なんで人は行動をためらうのだろうか、、、そんなことを次回は書きたいと思います。

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