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速読勉強術のプロ 宇都出雅巳のまとめてグルグル10冊書評 season2

宇都出雅巳【第2回】修造思考は7つの習慣の入口 – 速読勉強術のプロ まとめてグルグル10冊書評 season2

宇都出 雅巳

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『実践 7つの習慣』としての『人生を変える 修造思考』

こんにちは。宇都出雅巳です。
第1回では、佐々木常夫さん著『実践 7つの習慣』をグルグルしました。
(第1回⇒宇都出雅巳【第1回】7つの習慣の公認解説本 – 速読勉強術のプロ まとめてグルグル10冊書評 season2

さて、次に人生を変える 修造思考!をグルグルさせます。
目次を見ると48個の「修造流生き方」がずらりと並んでいます。ただ、「生き方」という言葉とはあまりにギャップがある、非常に具体的でユニークな項目が並んでいます。いくつかあげますと・・・・・・

●気持ちよく眠る―眠るときは「ひつじ」を数えるより、「お鮨」を食べる
●マクドナルドを楽しむ―マクドナルドはレジ近くのポジションで完全攻略する
●視野を広げる―左右の人差し指を使って視野を広げる

どの項目も4ページでまとめられているので、すぐに本文を読みたくなりますし、実際、すぐに読めるでしょう。ただ、ここはあえて、ちょっとじらせて、「はじめに」をグルグルしてみます。読んでみて、さすが松岡さん、非常にストレートにメッセージが伝わってきます。

「熱い」という形容詞で語られることが多い松岡さんですが、「はじめに」では「僕自身は自分を熱い人間だと思ったことはありません」とあります。では、どんな人間なのか?
松岡さんはご自身のことをこう表現しています。

「でも自分にはただ一つだけ、みなさんに誇れるところがあると思っています。それは、どんなことにおいても、人より何倍も楽しむことができるということです」

確かに先ほど挙げた「マクドナルドを楽しむ」にあるように、松岡さんは楽しむことに熱い!といってもいいかもしれません。そう思って、また目次をグルグルすると、こんな「生き方」が飛び込んできました。楽しむことに貪欲なことが伝わってきます。

●食は真剣勝負―お鮨屋さんでは一瞬たりとも気を抜かない
●人を感じながら食べる―郷土料理は、歴史を感じながら食べる
●前向きに話を捉える―同じことを言われても毎回新鮮に聞く

など

返すかたちで「おわり」にもグルグルしてみましょう。
「おわりに」も「はじめに」と同様、シンプルにドーンと松岡さんの思いが伝わってきます。
「おわりに」のタイトルはこちら。

●性格は変わらないが、心は変わる!

ここで語られているのは、せっかくの個性、自分らしさを抑え込むな!変えるな!ということ。その代わりに、心・心の置き方を変えることを松岡さんは勧めています。

「ただ僕は断言します。自分の心の置き方次第で心は必ず変えることができ、その結果、周りからの見え方、関わり方が変わってくるということを。心が変わると変えてはいけない本来の自分らしさが愛おしく思えてきます。その先には成長した自分に会えるという楽しさが待っています。
あなたなら、きっと本当の自分に出会える。」

「はじめに」「おわりに」を読むだけでも、こちらまで「熱く」なってきます。

「センス・オブ・ワンダー」

それでは、本文をグルグル読みはじめましょう。本文をグルグルするなかで、「はじめに」や「おわりに」で書かれていたことや、私の中のストック(知識・経験・記憶)とも共鳴(スパーク)して、一つの言葉が浮かんできました。それは・・・・・・

「センス・オブ・ワンダー」

「センス・オブ・ワンダー」とは、環境問題に警鐘を鳴らした古典『沈黙の春』を書いたレイチェル・カーソンの著書のタイトルであり、言葉で、「美しいもの・未知なもの・神秘なものに目を見張る感性」のことです。(『センス・オブ・ワンダー』 上遠恵子訳 新潮社より)。

これこそが、松岡さんが「人よりも何倍も楽しむことができる」秘訣だと私は思ったのです。

数えきれないほど食べたことがあるマクドナルドのフライドポテトにしても、同じことを人から言われたときにも、松岡さんはそれに毎回「センス・オブ・ワンダー」全開で驚き、毎回新鮮な気持ちで向かう。そこにこそ松岡さんの楽しむ秘訣があるのでしょう。

ちなみに、私はこの「センス・オブ・ワンダー」を「速読に必要なこと」として位置づけています。というのも、これが弱いと、「ああ、知っている知っている」「あのことね・・・・・・」とすぐにわかったつもりになってしまい、本と読み手のストック(知識・経験・記憶)との共鳴(スパーク)が起こりにくくなり、いくら速く読めたとしても浅い読み方になる危険があるからです。

実は、私はある速読教室で松岡さんと机を並べて速読訓練をしたことがあります。本書には松岡さん流の本の読み方も書かれていますが、それだけでなくこの本全体が「センス・オブ・ワンダー」を養い、速読力・読書力を高める本ともいえるかもしれません。

そのほか、非常に実用的な教訓もあるのですが、それを紹介していくとあまりにも長くなるので、私が特にうなったものの項目だけを挙げておきます。ぜひ、本書を直接読んでチェックしてみてください。

●緊張した身体をほぐす―――古武術で肩の力を抜く
●いつでも無我の境地になる―――大きなベルの音を鳴らして無我の境地になる
●基本を身につける―――反復学習は工夫しながら繰り返す

『実践 7つの習慣』と『人生を変える 修造思考!』を合わせてグルグル

最後に、『実践 7つの習慣』と『人生を変える 修造思考』を合わせてグルグルしてみました。すると、一つの考えが浮かんできました。
それは、『修造思考』こそ、「7つの習慣」の取っ掛かりである第1の習慣「主体的に生きる」の実践ではないかと。

「7つの習慣」のうち、第1から第3の習慣が目標にしているのは、「依存」の状態から脱して「自立」した人間になることです。そして自立した人間になるための第1の習慣が「主体的に生きる」です。(『実践 7つの習慣』より)

『修造思考』を読み、実践し、性格を変えずに心を変え、どんな状況でも楽しめる心をつくり、自分らしさを際立たせていく。これこそが、第1の習慣「主体的に生きる」を身につけることにつながり、「7つの習慣」を生き始めることになるのでは・・・・・・と感じたのです。

『修造思考』には今すぐに実践でけいる行動レベルのアドバイスが満載です。『7つの習慣』は敷居が高いと思っている人は、まずは第1の習慣「主体的に生きる」を身につけるつもりで『修造思考』を読み、実践してみるといいのではないでしょうか。

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速読勉強術、仕事のミスをなくすビジネススキルに関する講演、研修などができる宇都出 雅巳トレスペクト教育研究所代表 宇都出 雅巳 講師のプロフィールはこちら

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