働き方・生き方
HUMAN RESOURCE DEVELOPMENT 人材育成
【書評】女性に「ついていきたい」と言われる上司の仕事術|藤井佐和子 (著)|WAVE出版 – ノビテクマガジン編集部の本棚
女性と外国人は似ている!?
ビジネスシーンにおいて、女性に対して、こんな疑問をもったことはありませんか。
「なぜ女性は、チームの上下関係を気にせず、正しいかどうかで判断して、違うと思ったら意見を言ってしまうのだろう」
延べ13000人以上の女性向けキャリアカウンセリングを行い、講演等で年間200日以上も登壇される藤井佐和子氏(株式会社キャリエーラ代表)の著書、『女性に「ついていきたい」と言われる上司の仕事術』(WAVE出版)では、まさにそれらの分析が、男性が読んでも、女性が読んでも、すっと馴染む言葉で記されています。
Amazonへリンク
女性に「ついていきたい」と言われる上司の仕事術
藤井佐和子 (著)|WAVE出版
男性と女性は思考法が違うと科学的に証明される!という認識が世の中に大分浸透してきてたように思いますが、みなさまの職場ではいかがでしょうか。
例えば、“転職”というテーマ一つをとってみても、こんなにも違う、と本著では書かれています。
<転職>についての男性の思考
■ 「すぐに転職するのは我慢が足りないということ」だ
■ 「長い目で見れば、会社と共に繁栄することをめざした方が堅実で、それにはチーム力が大事」である
■ 転職という選択ではなく、「チーム(自分の部署または会社)の成績を上げることが自分の出世にむすびつく」と考え、「会社のなかでの昇進や昇格」を目指す。それがキャリアアップである
<転職>についての女性の思考
■ 転職の「目的は、自身のキャリアアップ。」
■ 「ここの会社では自分の市場価値はこれ以上アップしないから、この上司のもとでは成長できないからなど
<自分を高めること>を第一に考え」て転職を選択する
■ 「もっと成長した自分になりたい。これがキャリアアップの動機」である
これらのことを、藤井佐和子さんは、「男性はチーム思考、女性は自分志向」という分析のもと、『女性の自分志向と、外国人のキャリア観に似通った点がある』と言います。
例えば、シンガポールでは、自身のキャリアアップを目的に、男女ともに、20~30代前半までに、少なくとも2,3回は転職するそうです。
そして、本著の最後には、「女性に対する理解をもっと深め、上手に交流する術」を知ってほしいとメッセージが添えられています。
本編は、6章に分かれ、男女の思考の違いから起こる“あるある事例”とともに
独自の分析眼で書かれた見解が盛りだくさん。
第1章 女性社員に指示されるとトクする理由
第2章 女性社員に人気の上司とは?
第3章 女性の心に近づく10のヒント
第4章 女性社員に人気の上司がやっていること
第5章 女性社員に支持されない働き方
第6章 あなたの見た目チェックポイント!『女性に「ついていきたい」と言われる上司の仕事術』(WAVE出版)
女性部下とのコミュニケーションをより良くしたい男性上司の方はもちろんのこと、女性活躍推進担当に抜擢された方、同僚の女性グループに馴染めない女性にもオススメしたい一冊です。
Amazonへリンク
女性に「ついていきたい」と言われる上司の仕事術
藤井佐和子 (著)|WAVE出版
講師への講演依頼はノビテクマガジンで!
ダイバーシティ、キャリア、人材育成をテーマにした講演ができます。株式会社キャリエーラ 代表/ダイバーシティコンサルタント
藤井佐和子 講師のプロフィールはこちら