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二ノ丸友幸【第1回】ラグビーは「自分で考え、判断し、行動できる」自考動型スポーツ – スポーツとビジネスを融合させた人材育成 – ノビテクマガジン イチオシ講師
【コラムジャンル】
イチオシ , スポーツ , ノビテクマガジン , ビジネス , ラグビー , 二ノ丸友幸 , 人材育成 , 判断 , 第1回 , 考え , 自分 , 自考動型 , 融合 , 行動 , 講師
2019年04月25日
スポーツとビジネスを融合させた人材育成 - ノビテクマガジン イチオシ講師
「選手は自分たちで考え、判断し、行動している」
強豪校やトップリーグでラグビー選手として活躍した後、U17・U18ラグビー日本代表コーチを歴任した経験を持つ、二ノ丸友幸氏。実は、その輝かしいキャリアは同氏が持つ“ほんの一面”に過ぎない。所属企業であった株式会社クボタでは管理職にまでのぼりつめ、2016年に独立。企業経営者であり、12チームとコーチ契約を結ぶコンサルタントであり、人気講師でもある。複数の顔を持つ二ノ丸氏だからこそ伝えられる、スポーツとビジネスを融合させた人材育成のあり方とは。デュアルキャリアの体現者である二ノ丸氏の魅力に迫った。
猪俣 奈央子 ≫ 文 櫻井健司 ≫ 写真
(※本記事は、2019年4月1日発行のノビテクマガジンに掲載された記事を再構成しました。)
ラグビーは「自分で考え、判断し、行動できる」自考動型スポーツ
二ノ丸友幸氏が、初めてラグビーを観戦したのは小6の冬。花園ラグビー場で行われた全国高校ラグビー大会の決勝戦。試合終了のホイッスルと同時に「僕がやりたいスポーツはこれだ」と確信するほどの、ひとめぼれだった。しかし、小学生だった二ノ丸少年が当時所属していたのは野球部。幼少時代の写真には、いつも阪神タイガースの帽子をかぶる少年の姿が写っているほど好きだった野球からラグビーに心変わりしたのはなぜだったのだろう。
「野球って、良くも悪くも、試合中に”監督の指示”を確認するスポーツですよね。プロの野球選手でさえ、ベンチにいる監督のサインを確認します。その暗黙のルールに小学生ながら疑問を感じていました。指示されなくても、”次はバントだ”、”盗塁するタイミングだ”と分かるのに、なぜ監督の指示を見ないといけないのかと疑問に感じていました。今考えると、生意気な小学生なんですが(笑)。ラグビーの試合を初めて観戦したとき、心底驚きました。まず、監督がベンチにいない。スタジアムの観客席で見守っていますから、試合中、当然ながら選手に直接指示を出せません。”選手は自分たちで考え、判断し、行動しているんだ!”。その自由さ、裁量の大きさに、しびれました」
ラグビーの魅力を知った二ノ丸氏は、中学からラグビーを始めることを決意する。志望校は、初めて花園で観た高校ラグビー決勝カードの勝者「啓光学園高校」の付属中学。受験間際の突然の志望校変更だったが、両親は反対せず、応援してくれたという。
「もともと、中学受験をすることも自分から言い出したこと。野球を辞めてラグビーを始めることも、志望校を変更することも、両親から反対されませんでした。塾の先生は”もっと偏差値の高い中学も狙えるのでは?”と説得したそうですが、”息子が決めたことなので”と突っぱねてくれた。自分で考えて、行動したいという欲求は、この家庭環境で育まれたものかもしれません。子どもの意見に耳を傾けてくれ、人の道に外れるようなこと以外は、チャレンジさせてくれる親でした」
講師紹介
二ノ丸友幸(にのまる ともゆき)
プロラグビーコーチ。1979年大阪府生まれ。名門「啓光学園中学・高校(現、常翔啓光学園)」「同志社大学」に進学し、ラグビー選手として活躍。大学卒業後、ジャパンラグビートップリーグ「クボタスピアーズ」でトップリーガーとして選手生活を送り、2006年に引退。引退後も、株式会社クボタに在籍し、企業法務や広告宣伝(企業ブランディング)業務に従事する。2012年に日本ラグビーフットボール協会リソースコーチとなり、U17・U18ラグビー日本代表コーチを歴任。2016年に約15年勤務した株式会社クボタを退社し、企業内人材育成研修事業やスポーツコーチング事業を主に展開する「Work Life Brand」を設立。企業研修や講演活動を精力的に行う傍ら、全国屈指の強豪チームである御所実業をはじめ全国12チームとコーチング契約を結び、多方面に活躍している。
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企業内人材育成研修事業やプロコーチング事業を主に展開する。公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 リソースコーチ/Work Life Brand 代表
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