働き方・生き方
LIFESTYLE ライフ・スタイル
石田陽子【第2回】ズバリ教えます。ストレスの最大の誤解。ストレスってパワー源。 – 働くみんなの保健室~ストレスを味方につける読むビタミン~
【コラムジャンル】
ストレス , ストレスチェック , セルフドーピング , パワー源 , ビタミン , みんな , 保健室 , 働く , 味方 , 石田陽子 , 第2回 , 誤解 , 読む , 連載
2016年01月08日
ストレスの「効き目」をどんどんあげるのは、ストレスを信じる思い込み力です!ストレスがあるほうがパフォーマンスが上がる、そう信じている人はストレスを味方にできる。
ストレスを感じない日などないのではないでしょうか?
2015年12月から企業でのストレスチェックも義務化されます。
現役医師で産業医の経験も豊富な女医 石田陽子氏が、『働くみんなの保健室~ストレスを味方につける読むビタミン~』と題し、ビジネスパーソンが日々感じている難敵ストレスの解説や、ストレスとの上手な付き合い方をはじめとした、健康に関するあれこれを石田氏=Dr.Yokoとウサギ課長が楽しく分かりやすくお届けいたします。
働く皆さん、こんにちは。
ストレスを利用して、バリバリお仕事していますか?
前回は
なんて間違った考えで、
という真理をお伝えしました。
覚えていますか?
(第一回コラム 良いストレスと悪いストレス!?)
オリンピックなどの大会で、体外から合成アドレナリンを投与するのはドーピングとして違反になるけど、アドレナリン=ストレスホルモンがあるほうがパフォーマンスが上がるわかりやすい証拠でもある。
違法ドーピングはいけないけど、自分の体内から自分で分泌するセルフドーピングなら、毒にもならないし、拒絶反応もなく、効果は最大☆
そうなんです。できる人ほどセルフドーピングがうまいんです。前回触れた、オキシトシン、コルチゾル、そしてアドレナリンなどのストレスホルモンや、脳内麻薬として知られるβエンドルフィンなど化学合成物質を注射するのは違法でも、セルフドーピングなら合法で副作用もなし!
セルフドーピングによるストレスマネジメントで仕事のパフォーマンスをコントロールできるんだね。
そのとおりなんです!ストレスの「効き目」をどんどんあげるのは、ストレスを信じる思い込み力です!ストレスがあるほうがパフォーマンスが上がる、そう信じている人はストレスを味方にできる。
〇〇は「体に悪い」と思っていると、〇〇がなんであっても病気になりがち。〇〇は「体によい」と信じる人は、〇〇がなんであっても元気でいられる。あらゆる病気と一番関係のある条件は「ストレス」でも「体重」でも「貯金」でもなく、「思い込み」なんです。
アメリカで行われた3万人のコホート研究の結果です。
ストレスが多くて、体に悪いと思っていた人たち(B群)は、4群中最も死亡リスクが高まってしまいましたが、ストレスが高くても悪いと思ってなかった人たち(D群)は、4群中で最も死亡リスクが低かったのです。
つまり、
悪いのはストレスそのものではなく、
ストレスが悪いという思い込み、
あるいは勘違いなのです。
次回は、ストレスマネジメントのもう一つの側面、ストレスリダクションについてお話しします。
講師への講演依頼はノビテクマガジンで!
ストレス、セルフケア、メンタルヘルスなどの健康にまつわる研修・講演ができます。株式会社心陽 代表取締役/労働衛生コンサルタント/麻酔科専門医
石田 陽子 講師のプロフィールはこちら