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得田裕介【第4回】閃きをもたらす3つの情報収集方法(前編) – 研修効果を1UPさせる情報活用術
研修効果を1UPさせる情報活用術
新たに何かの行動を起こすには、情報を起点にした次の一手の閃きが重要。では、どうやってその情報を頭にインプットしていくか、ということが最初のステップ。今回は得田講師のお薦めする情報収集方法がテーマです。
研修の学びを1段階アップさせるためのスキルとして、「思考整理コンサルタント」の得田裕介講師による、思考の整理方法を用いた情報活用術をご紹介します。
閃きをもたらす3つの情報収集方法(前編)
新たに何かの行動を起こすには、情報を起点にした次の一手の閃きが重要だということは先に延べてきた。では、どうやってその情報を頭にインプットしていくかということが、最初に重要なステップになる。
その情報収集の方法は以下の3つをお勧めする
① 日経新聞
② Googleアラート(インターネット情報)
③ 雑誌
①日経新聞
今現在、最も市場を激変させているのはIot、人工知能(AI)、ロボティクスである。我々の日常生活においても、関係しないものはないほどに基盤を揺るがせ、波及している。
例えば、日経新聞に以下の記事が出ていた。
人工知能(AI)。パナソニックは27日、人の放熱量や室内環境から眠気の推移を予測する技術を開発したと発表した。独自に開発した人工知能(AI)や熱画像センサーを用いて眠気を推測する。眠気を感知すると空調や音楽を使って人を起こすしくみで、居眠りの防止が期待できる。自動車やオフィスへの導入を見込み、10月からメーカーなどに試験目的で提供する。
眠気は誰しも起こるものである。それを防ぐシステムを普及させていくということは、我々の多くに対して影響を与えていく可能性があるということである。それは、ビジネスを提供する側にとっても、享受する側にとっても頭にいれておいて損はない情報である。
つまり、「汎用性」、「波及性」、そして「先進性」があるのだ。この三要素は記事をピックアップする際の重要な視点となる。もちろん、自分、あるいは、自分のお客様の業界に「関連性」があるかというのは前提である。
ではこういった情報を日経新聞からどのように探し出すかである。
自身のビジネスに「関連性」の高い記事はどこにあるか
それは「企業欄」である。
この企業欄には、各企業が先進的に取り組み始めた事業などが主に紹介されている。基本的には「企業総合」と「企業1」、「企業2」の3ページである。日経新聞というと情報量が膨大で、自分には読む時間もなければ、内容を理解することも難しいと敬遠しがちであろう。
確かに、1面から順に読んでいくと政治のことや国際情勢など、自分のビジネスには関連しないことが多く並んでいる。それらを一つ一つ、目を通していくといくら時間があってもキリがない。しかし、企業欄のたった3ページだけを読めばよいとなると心理的障壁は格段に下がるだろう。しかも、新聞のよいところは、見出しがあるところである。その見出しにも大小がついている。
効率的な読み方
読み方としては、まずはざっと全体を俯瞰して、見出しだけに目を通す。ここで、自分の興味のある「キーワード」を「サーチ」するのである。あくまでも留意してほしいのは、読むのではなくて、サーチ、すなわちキーワードを「探す」ことを意識するのである。
もし引っかかるものがあれば、興味がある内容か、あるいは、活用できる内容かを探りながら文章を流し読みし始めるのだ。
そしてさらに、引っかかる記事に、本文の前の「リード文」があれば、それだけを読むことでもよい。とにかく、全てをくまなく読まずに、楽に力を抜いて、要約された部分に絞って読むのだ。
そして、汎用性、波及性、先進性、関連性があるならば、本文を「誰かに説明できる」ようなレベルを意識して読むのである。そうすれば、理解も深まるし、何より話のネタとしてストックできる。
日経電子版もお勧め
最後に日経電子版にも加入しておくことをお勧めする。上記のような「自身にとってのピックアップ記事」があれば、電子版で検索し、URLアドレスをメールで自身のメアドに送り、メーラーのフォルダーにストックしていくことが出来る。そうすれば、いつでもメールの件名にある見出しを引っ張り出して必要な時に読み返したり、印刷してお客様に持参することだってできるようになる。
次回へ続く
次回は残りの2つ
② Googleアラート(インターネット情報)
③ 雑誌
を活用した得田流情報収集方法をご紹介します。
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