働き方・生き方
HUMAN RESOURCE DEVELOPMENT 人材育成
柴田励司【目次】経営者よ、社員から「居場所」と見なされる職場をつくれ! – [特集]はたらくをたのしむ
経営者よ、社員から「居場所」と見なされる職場をつくれ!
[特集]はたらくをたのしむ
せっかく働くのなら、楽しく働けるほうがいい。では、ビジネスパーソンが楽しく働くために、組織をどう整えればいいのだろうか。米系コンサルティング会社マーサージャパンの社長、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社代表取締役COOなどを歴任し、現在は次世代リーダーの発掘と育成支援を手がけるコンサルティング企業『株式会社Indigo Blue』で会長を務める”人事のプロ”柴田励司氏に、楽しく働くためのポイントをうかがった。
白谷輝英 ≫ 文 佐々木信之 ≫ 写真
(※本記事は、2019年7月1日発行のノビテクマガジンに掲載された記事を再構成しました。)
柴田 励司(しばた・れいじ)
株式会社Indigo Blue 代表取締役会長
1962年、東京都生まれ。上智大学文学部英文学科卒業後、株式会社京王プラザホテルに入社し、人事改革などを担当。その後、マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング日本法人(現マーサージャパン株式会社)代表取締役社長、株式会社キャドセンター代表取締役社長、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社代表取締役COOなどを歴任。2007年、経営コンサルティング事業と人材育成事業を柱とする株式会社Indigo Blueを創業。現在は同社の代表取締役会長を務めるかたわら、講演活動などを通じて人材育成に携わっている。
【第1回】ビジネスパーソンは仕事を楽しめているか
1日あたりの睡眠時間を7時間と仮定すると、起きている時間は17時間。1週間では17時間×7日間=約120時間となる。もし週に40時間働くとすれば、我われは起きている時間の3分の1を仕事に費やしているわけだ。これだけの時間を過ごしているのだから、職場は…
【第2回】社員同士の絆を強める取り組みは有効
さて、これまで挙げた三条件のなかでもっとも実現が難しいのが、社員に職場を居場所だと感じてもらうことだ。「”居場所”とは、単なる場所のことではありません。それは、仲間がいる集団、つまり人間関係そのものです。信頼し、愛情を寄せる仲間が多いほど、社員は職場に居心地の良さを感じます」たくさんの従業員を抱える大企業ほど…