働き方・生き方
LECTURES AND TRAINING TRIVIA 講演・研修トリビア
「まちの学校」~秋田県羽後町 校編~(通称:マチガク)
「まちの学校」は新時代を担う人材を育成する体験型研修プロジェクトです。第一校の舞台は、秋田県の山麗に位置する「羽後町」。その「場のチカラ」を大林伸安がレポートします。
「秋田県羽後(うご)町、企業研修プロジェクト」
「明治時代に作られた古民家を活用して企業研修ができないだろうか」
というご相談をいただき、現地視察に羽後(うご)町を訪れたのが始まりでした。
正直、馴染のない土地でした。羽後町が、秋田のどの辺りにあるのかも知りませんでした。秋田新幹線のおかげで以前に比べて、とてつもなく遠いという感覚は薄れてきましたけど、けっして近場ではありません。新幹線で大曲駅まで行って、そこからはレンタカーで移動しました。
3月ではありましたが、所々に雪が残る風景は、日本屈指の豪雪地帯であることが伺えます。
羽後町(うごまち)は秋田県の南部(雄勝郡)に位置する町であります。
キャッチフレーズは、「緑と踊りと雪の町」
周囲を山に囲まれ、古くは小野寺氏の城下町として発展した県内屈指の豪雪地帯であり、山間部の積雪量は2メートルを超えることもしばしばあります。
主要産業は農業で、米ではあきたこまちの生産量が多く、黒毛和牛に代表される畜産も盛んであります。
有名なのは、県南でも最大の観客動員数がある「西馬音内の盆踊」で、三大盆踊りと称されています。
人口は15,000人で、その数は年々減り続けており、20年前に比べても20%減少しています。
他の地方と同じように、人口減少と高齢化は避けられない問題であり、少しでも交流人口(その地域に訪れる人)を増やしていければと考えていました。今回の相談もその課題の一環です。
そこには、現実の日本が直面する「地方のリアルな課題」がありました。
そして私たちが訪れたのは、明治時代に作られた歴史的な建造物の旧長谷山邸でした。
現在は、羽後町田代地区(旧田代村)の地主であった長谷山家の邸宅を平成10年に修繕し、総合的な交流の場として公開、保存されています。
旧長谷山邸は地主屋敷の風格を保ち、地域のシンボルとして親しまれている本格的な木造の歴史的建造物で、棟札から母屋は明治15年、土蔵は明治35年に建築されたことがわかっています。
母屋は、この地方に多く見られる茅葺民家形式の中門造の様式で、側柱上端から腕木を出した「せがい造り」の重厚な外観と、内部の梁を幾重にも積み重ねる「本小屋」の梁組、座敷の書院風座敷飾、細やかな組子細工など、贅を尽くしたこだわりの感じられる建物で、土蔵高楼は周囲に映える白壁と軸部の均整の取れた美しさが「長谷山の三階建」と言われて地域のシンボルとされおり、この二つの建物が渡り廊下で連結されています。
日本の伝統文化が凝縮されたような不思議な空間であります。何とも言えない、力強さと厳かな雰囲気が感じられる場でした。
夜には都会では見ることのできない満天の星空。自分自身が自然の一部であることを強く感じさせられます。
非日常的な空間、そして歴史の重厚な重みに、普段と違う思考が刺激されます。
人材教育の大きな課題である「イノベーション(創造)とチェンジ(変革)」の醸成は、日常の空間で過ごす思考からは、なかなか生まれてきません。環境を変え、非日常の空間で、リアルな課題に向き合う中でこそ磨かれます。
研修の内容はもちろん、プラスアルファその場が持つ「場のチカラ」が新たな発想とチームの関係性を醸成します。
町長をはじめ、町全体が研修受講者を受け入れてくれます。
「まちの学校」は、ふるくてあたらしい企業研修プロジェクトです。
マチガク企業研修プログラム
プログラムⅠ | 「地方再生・活性化」 | プレゼンテーション 創造力と企画力 |
プログラムⅡ | 「日本文化を育む、言葉と作法」 | 文化と作法 |
プログラムⅢ | 「次世代リーダー育成」 | リーダーシップと変革力 |
※その他のテーマについても、相談の上、専門のコーディネーターが、カスタマイズします。
※詳細スケジュールは下記リーフレット(PDF)をご覧ください。
対象
内定者~管理職層 (幅広い階層で実施が可能です)。
場合によっては、階層を越えた合同実施も可能です(例:新人とOJTトレーナーの合同)。
研修実施までの流れ
お問い合わせ
ご提案
専門のコーディネーターがお客さまのご要望をヒアリングし、
最適解のカリキュラムをご提案致します(御見積を含め)。
※ここまでは無料です。
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手配・実施
確定後、詳細な打ち合わせ。
※現地集合・現地解散の研修です。
カリキュラムとスケジュール
(例):2泊3日(1クラス20名以内)
テーマ | 「次世代リーダーシップとメンバーシップ』 ~リーダーに必要な思考を鍛える~ |
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1日目 | 移動~現地へ到着
1.オリエンテーション~全体カリキュラム・目標を説明~ ⇒⇒⇒移動~夕食(地元の名物)×フリータイム |
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2日目 | 1.朝食前の散歩~自然を五感で体感する~ 2.次世代リーダーシップ 3.リーダーシップ ・旧来と次世代 ・社会環境の変化とリーダー像 ・リーダーシップとコミュニケーション*昼食(地元名物) 4.リーダーシップ・ワーク ・チームで課題の改善策を考える 5.チーム代表が改善策を発表 6.新テーマとプレゼンテーションの方法を説明夕食(地元の名物)⇒⇒フリータイム |
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3日目 | 7.朝食後、座学開始:プレゼンテーション最終準備 ⇒町役場のメンバーを前にアイデアをプレゼンテーション ⇒主テーマは「羽後町×長谷山邸」の魅力 8.各チーム対抗・プレゼンテーション大会:「発表と表彰」 *優秀チーム表彰式*⇒⇒終了後に昼食⇒⇒移動⇒⇒解散 |
「まちの学校 ~秋田県羽後町 校編~」リーフレット(PDF)
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