働き方・生き方
HUMAN RESOURCE DEVELOPMENT 人材育成
【書評】働く女性たちへ 勇気と行動力で人生は変わる|佐々木常夫 (著)|WAVE出版 – ノビテクマガジン編集部の本棚
女性活躍と言われているけれども、女性自身が今できることに取り組むために必要なこととは?
佐々木常夫さんといえば、自閉症の長男と肝臓病とうつ病を患う妻の看病をしながら、東レ社長までなった方です。20代、30代は残業もバリバリ行っていた状態から、39歳に家事や3人の子供の子育てを担うことになったという佐々木常夫さん。講演会や研修などで、ご自身のその経験を語られていらっしゃいます。
そんな佐々木常夫さんが、満を持して女性に向けて発信された本が、本書「働く女性たちへ 勇気と行動で人生は変わる」という本です。
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働く女性たちへ 勇気と行動力で人生は変わる
佐々木常夫 (著)|WAVE出版
女性活躍!とたくさん言われていますが、当事者の女性の中には、
「働く以外になにをやればいいの?」
「何をどうすればいいの?」
「仕事も家庭もなんて無理!」
「管理職なんてやりたくない…」
などなど、色々な悩みがあると思います。そんな時は、この本をぜひ読んでみてください。
本書は、以下のような内容が書かれています。
第1章 チャンスの女神の前髪をつかみなさい
第2章 やっぱりリーダーを目指そう Go to the top
第3章 男社会のなかで賢く働こう
第4章 苦しいときこそ、成長のチャンス
第5章 仕事も家庭もどちらもあきらめてはいけない
終章 女性と男性が50対50で働ける社会にするために
どれも机上の空論というような話ではなく、全て佐々木常夫さんの体験が元になっている上に、客観的なデータを元に語られており、とてもわかりやすい内容ばかりです。
女性活躍研修などの相談で、「女性は管理職になりたがらない」という相談もよく耳にします。
そんな問題には、ぜひ第2章 やっぱりリーダーを目指そう Go to the top を読んで欲しいです。
この章のはじまりはズバリ「管理職になった方が仕事は楽!」というタイトルです。
管理職についてのやりがいや、管理職になることがなぜ良いのか、ということが、ご自身のご経験を元に語られているので、女性の方も納得感が高く読める内容だと思いました。
むしろ、「あの女性を管理職にしたいけれど、説得するの難しそうだな」と思っている男性上司は、その女性を口説き落とすためには必読かもしれません。笑
女性が読んで、一番興味深いのは、 第3章 男社会のなかで賢く働こう だと思います。
女性はなかなか気づかない、男社会の暗黙のルールなどが語られており、そのルールを賢く利用するためのコツなども書かれています。仕事をしていて、なんだかうまくいかないと思っている女性は、この章は必読!!だと感じました。うまくいかない原因は、知らず知らずのうちに、地雷を踏んでいるからかもしれませんよ。
女性の活躍を応援してくれる本は数あれど、”こうやっていけばいいんだよ!応援してるよ!”ということを、実体験を交えて語ってくれているこの本は、とても勇気とやれる気をもらえる1冊だと思います。ぜひ手に取って読んでみてください。
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働く女性たちへ 勇気と行動力で人生は変わる
佐々木常夫 (著)|WAVE出版
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ワークスタイル改革、女性活躍、ダイバーシテイなどの講演ができる株式会社佐々木常夫マネージメント・リサーチ 代表取締役
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