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【書評】町工場の娘-主婦から社長になった2代目の10年戦争 |諏訪貴子 (著)|日経BP社 – ノビテクマガジン編集部の本棚
私は、諏訪貴子さんという人が大好きである。
ノビテクマガジンの取材で初めてお会いして、もう一気にファンになってしまいました。そのあと、講演会を拝見してさらに好きになって、お打ち合わせでお会いしてやっぱり好きだなー!と再確認しました。非常にキレイで、気さくなかたで、優しい人で、大きな声で笑う笑顔がとても魅力的で、会うと元気になれる方なので、一度会うとまたお会いしたいなぁ…と思ってしまう、本当に素敵な方です。
コラム冒頭から、
好きです!だから、多くの方に、講演を聞いてほしい!
『町工場の娘 主婦から社長になった2代目の10年戦争』というこの書籍も読んで欲しい!!
以上!!
…という感じなのですが、それだけでは、なにも伝わらない&あまりにも説得力に欠けるので、
改めて、書籍『町工場の娘 主婦から社長になった2代目の10年戦争』はどんな本なのかをお伝えしたいと思います。
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町工場の娘-主婦から社長になった2代目の10年戦争
諏訪貴子 (著)|日経BP社
書籍『町工場の娘 主婦から社長になった2代目の10年戦争』では、諏訪さんの生い立ちから、32歳で旦那さんの米国赴任による渡米を諦めダイヤ精機の二代目社長になり、会社の改革をし、今のダイヤ精機を作り上げるまでが書かれています。
第1章では、諏訪さんの生い立ちと、お父様の死後にダイヤ精機の社長になるまでが語られています。
男の子として育てられたことや、工学部以外には行かせてもらえず頑張ったことや、大学卒業後の就職も女性初のエンジニア職として大変だったこと、結婚、その後司会業の挑戦…など今のダイヤ精機の2代目社長になるまでが書かれています。
第2章では、景気低迷の影響を受けて売り上げが落ち込み、経営難になったダイヤ精機の会社の再生について書かれています。
「このままいけば倒産する」と噂されていたダイヤ精機を再生させるために行った、色々な改革(リストラのことや、3年の改革の内容など)今まさに悩んでいる企業や組織で使えそうな事例が沢山盛り込まれています。そのなかでは、社長と社員の間の壁を取り除くための様々な施策も書かれています。社員のために…と色々施策しつつも、社長として苦悩する気持ちや、シェークスピアの「世の中には幸も不幸もない。考え方次第だ」という言葉に救われたことなども書かれています。
MBAももっていないし、ビジネススクールなどに通ったわけでもない諏訪さんが、3年の改革をやり遂げて、社員の信頼も得ていくというこの第2章は、経営者だけでなく、組織改革をしたい人、業務効率化をしたい人、人材育成に悩んでいる人や、採用したいけれど人が集まらなくて悩んでいる人、社内の技術継承に悩んでいる人、管理職の育成をしたい人など、多くの人の仕事の参考になることが書かれている部分だと思います。
(諏訪さんの講演会では、ここの事例を写真などとともに、詳しく語っていただけます)
最後の第3章では、諏訪さんの仕事論が書かれています。
社員の知恵を終結する/悩まないで迷う/「動け、動け」と念じる/「何とかなる」で飛び込む/笑顔の絶えない職場を作る/自分に正直になる/「大変」「苦労」と思わない/没頭できる趣味をもつ/小さな勇気が人生を変える
この第3章が個人的には、非常にオススメです。
ネタバレになってしまうので、あえて書かないですが、個人的には”笑顔の絶えない職場を作る”の部分で、日常の自分を反省しました。。。
この4月に新社会人として頑張る人も、今社会人として頑張っている人も、どんな人にも、勇気がもらえたり、仕事をもっとよくするためのヒントがあったり、実際に活用できるような事例があったりするので、『町工場の娘 主婦から社長になった2代目の10年戦争』は、ぜひ多くの方に読んで欲しい本です。
そして、諏訪さんは、2016年3月に2冊目の本『ザ・町工場 「女将」がつくる最強の職人集団(日経BP社)』も出版されました。ご興味ある方は、ぜひご覧ください。
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町工場の娘-主婦から社長になった2代目の10年戦争
諏訪貴子 (著)|日経BP社