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LECTURES AND TRAINING TRIVIA 講演・研修トリビア
【瀬川良太講師】コンプライアンス講演会
このコラムでは、ノビテク講演事業部隊として年間にたくさんの講師紹介を行っている、八波洋介がこれまで多くの講演実施に携わってきた自身の経験を活かし、講演のプロとしての視点で皆さまに講演会レポートをお届けいたします。
年末年始の休暇を終え、新たな気持ち仕事始めを迎えられたかと存じます。
そんな新年のスタート、ノビテクビジネスタレントの瀬川良太講師が「社員と会社は一蓮托生、社員のコンプライアンス違反が会社の存続を危うくする!」をテーマで講演をいたしました。
新年の仕事始めから、緊張感のある講演会、参加させていた私も背筋がピンッと伸びる、良い一年のスタートを切ることが出来ました。
さて、コンプライアンスというと、法令順守という訳語が浮かびます。
この訳に間違いはありません。
しかし、コンプライアンスとは法律・規則を守っていれば、良いのでしょうか?
瀬川講師は、「倫理・社会規範をも包含するのが、企業と社会人に問われるコンプライアンス」と講話されていました。
今の時代、情報技術(IT)が発達し、様々な情報が一気に拡散します。
そして、その情報は、消えることなく永遠に残るのです。
これが、企業イメージに関わることだったらどうでしょうか?
良い情報であれば、どんどん拡散されてほしいものです。
しかし、これが企業の悪評やイメージを壊すようなものだったらどうでしょう?
しかも悪い情報というのは、良い情報よりも拡散されやすく世の中に浸透してしまうのです。
となると、法令順守ばかりを謳っていても、社会に対する責任や倫理感が掛けたことが起こったら、これは企業にとってコンプライアンス上、とても大きな大打撃になります。
瀬川講師は、
「社員一人一人の行動・言動が企業に影響を及ぼし、そして、事の大小にかかわらず企業のイメージを良くも悪くも左右する」と仰っておりました。
そのためには、企業、そして社員一人一人はどう対応していけばいいのでしょうか?
1980~90年代に”犯罪の街”と言われていた米国ニューヨーク市の治安回復のためのジュリアーニ市長(当時)が行った”壊れ窓理論”を例えに、
「1枚の割れたガラス窓を放置しておくと、たちまち街全体が荒れ、犯罪が増加するという考えのもと、ニューヨークの治安が改善されたことと同じであり、
小さなことを見過ごさないことが大切だ」ということでした。
また、「社員がいるから会社があり、社員が頑張っているからこそ、業績が良くなり、会社のイメージも上がる。
その逆で、社員一人の言動がきっかけで、会社に悪い影響を与えてしまうこともあることを忘れてはいけない。
だから、社員一人一人も、法令順守を超えて、倫理・社会規範まで意識した行動が求められる。」ということを伝えてくださいました。
講演テーマの“社員と会社は一蓮托生”、まさにその通りですね。
それでは、本日はこちらで失礼いたします。
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八波 洋介(やつなみようすけ)
講演コーディネーター/ノビテクマガジン編集部
講演コーディネーターとして、講演の企画から最適な講師のご提案、
同日の運営まで、親身にサポートいたします。
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