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宇都出雅巳【第3回】タイトル・目次・プロローグの読み方 – 速読勉強術のプロ まとめてグルグル10冊書評
【コラムジャンル】
10冊 , ダイヤモンド社 , ノウハウ , ビジネス本 , まとめてグルグル , リーダーシップ , 人材育成 , 仕事 , 仕事が楽しくなる!25のルール , 勉強術 , 大林伸安 , 宇都出雅巳 , 新入社員 , 書評 , 本 , 楽しい , 第3回 , 速読 , 連載
2015年01月28日
『仕事が楽しくなる! 25のルール』を読んでみましょう-その1
☆まずはタイトルをチェック
最初に取り上げるのは、
『仕事が楽しくなる!25のルール』です。
タイトル、サブタイトルの言葉からわかるように、「仕事」「働き方」についての本ですね。そして、「楽しくなる」というのが大テーマといえそうです。
☆タイトルの次は目次をチェック
ここからは「で、どうやって仕事が楽しくなるの?」という問いが生まれますよね。その問いを持って目次を見ると、それに対して、Part2~6までのタイトルに表れているように大きく5つにわかれることがわかります。
プロローグ 楽しい仕事や面白い仕事はどこにあるのか?
Part1 仕事が楽しくなる「5つのキーワード」
Part2 喜ばれる仕事をするための「5つのルール」
Part3 仕事に使命感を持つための「5つのルール」
Part4 仕事で達成感を味わうための「5つのルール」
Part5 仕事を通じて成長を実感するための「5つのルール」
Part6 一体感ある仕事をするための「5つのルール」
☆タイトル、目次の次はプロローグをチェック
なお、プロローグの見出しを挙げると
1. 誰だって楽しく仕事をしたいと思っている
2. お給料が高いと仕事は楽しいか?
3. 仕事が楽だと楽しいのか?
4. 同じ仕事をしているのに、楽しんでいる人とそうでない人がいるのはなぜか?
5. 仕事の楽しさを教えてくれる人はどこにいるのか?
となっています。
2、3、4の見出しを読むことで、「楽しい仕事」があるのではなく、「仕事を楽しくする」ことが大事なんだということがわかりますね。
まさにこれがタイトルにも結びつくところですね。
☆プロローグの見出しからわかること
見出しの最初にあるように「楽しく仕事をしたい」という思いから、「楽しい仕事」を探すのではなく、「仕事を楽しくする」という発想にいこうと言っているというのがわかります(違うかもしれませんが……)。
そして、5つめの見出し、「仕事の楽しさを教えてくれる人はどこにいるのか?」という問いの答えを知りたくなるかもしれませんね。で、そこで本文を見てみると、すぐに次の太字の小見出しが飛び込んできました。
「仕事を楽しくする方法」は、自分で見つけるしかない
楽しい仕事を探したり、仕事を楽しくしてくれる人を探すのではなく、自分で仕事を楽しくするしかないんだ!というのが著者の言いたいまず大きなポイントですね。
☆タイトルを振り返る
そうなると、タイトルや見出しの「仕事が楽しくなる」というのは、正確にいうと「仕事を楽しくする」にしたほうがいいのでは? なんていう突っ込みを入れたくなりますが……人は自分が努力するよりも努力しないで楽な方法を求めていますから、敷居を下げる意味で「仕事を楽しくする」のではなく「仕事が楽しくなる」というような表現にしたのでしょう。
このように、本も商品ですし、特にタイトルには見込み客の興味を引き付け、手に取ってもらえるよう、買ってもらえるようにという仕掛けがなされていますから、「どんな仕掛けをしているんだろう?」という意識で読むと読書はさらに面白くなるでしょう。
第2回目で「サブタイトルが大切」ということをお伝えしましたが、それは今言いましたようにタイトルはお客を引き付けるためのキャッチコピーの要素があるため、内容をより的確に表しているのはサブタイトルである場合が多いからです。
実際の本の書評、中身の紹介に移るといいながら、やはり本の読み方の話になっていきますね。このあたりご容赦ください。
ここまで、タイトル・目次・プロローグの読み方お伝えしましたが、次回は、本の読み方ついでに、さらに読み方について新たな解説をします。お楽しみに!
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速読勉強術、仕事のミスをなくすビジネススキルに関する講演、研修などができるトレスペクト教育研究所代表 宇都出 雅巳 講師のプロフィールはこちら