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西村佳隆【第3回】外から見えやすいイノベーションと外から見えにくいイノベーション – イノベーションの天地人~普通の人による創造的イノベーション~
イノベーションを生み出していくコツとは?!
こんにちは、イノベーションの天地人の西村です。
「イノベーション」という言葉はかっこいいんですけど、日々、苦労の連続ですよね!
それではまずは、これまでの振り返りをします。
【西村流 イノベーションの天地人】
〇天のイノベーション:天才のイノベーション
〇地のイノベーション:地道な研究の積み重ねによる技術イノベーション
〇人のイノベーション:普通の人の力による創造的イノベーション
私がこのコラムで取り上げたいイノベーションは、3つめです。
他には、
☆成功の反対は「何もしないこと」。失敗は成功のプロセスの一部
☆質より量。イノベーションは、ガラクタの山から生まれる。(かもしれない)
☆2割の働かないアリは、働いていないのではなくて、新天地を探しているイノベーター
という話でした。
私は天才ではなく、地道な研究者でもないので、
“人のイノベーション”=“普通の人の力による創造的イノベーション”
について、普通の人でもどのようにやれば、イノベーションを生み出していけるのか?!イノベーションを生み出していくコツとは?!ということについて、私が行ってきたイノベーションの話をしながら語ろうと思います。
「イノベーションを生まないと!」と肩肘張らずに、漸進的な取組みを進めましょう!
しかし取組みは漸進的でも、お客さんにとっての“価値”は、ジャンプしていないと!です。
『外から見えやすいイノベーション』と『外から見えにくいイノベーション』
さて、イノベーションとは、じつは『外から見えやすいイノベーション』と『外から見えにくいイノベーション』の2つが存在しています。
『外から見えやすいイノベーション』
…製品やサービスそのものについてのイノベーションで、わかりやすく、誰もが気づく内容なのでマネされやすい。
『外から見えにくいイノベーション』
…製品やサービスを生み出す仕組みや生み出す組織などについてのイノベーションで、外部からはわかりにくく気づきにくいため、マネされにくく、長期にわたり独自性や強みを維持しやすい。
新しいものを開発したのに、すぐに安くて良い後発商品が出てしまった!!というのは、企業ではよくあることですよね。でも、それは一見新しいとおもったそれが『外から見えやすいイノベーション』だったからです。
製品やサービスに関する『外から見えやすいイノベーション』を生み出すだけでもなかなか大変な場合があるのに、どうしたら『外から見えにくいイノベーション』を創りだすことができるのでしょうか?
イノベーションと言われるモノやコトは、“後から聞くと”簡単なことだったり、当たり前のことだったりするのですが、その時点では、なかなか発想できなかったり、「何をバカなことを言っているんだ」とスルーされたり、思い切って挑戦してみないとできないことだったりします。
組織でイノベーションを生み出すには
自分たちのチームや組織からイノベーションを生み出すためには、どうしたらいいのでしょうか?
私はこの3つのことにチャレンジしていくといいと考えています。
①今あるものを別視点で考えることにより、別の価値提案が出来ないか、考えてみる
②新しいものを生み出す専門チームをどう作るのか
③売れる要因の見極め。どんなことを指標にビジネスを進めていくのか
(売りたい商材の売上以外に、その売上をアップさせる要因が何かあるかを見極める)
『外から見えやすいイノベーション』については、①
『外から見えにくいイノベーション』については、①②③
の事項を意識し考えて進めるといいと思います。
次回のコラムでは、これらの事について、引き続き、私が行ってきたイノベーションの話をしながら具体的に語ろうと思います。