働き方・生き方
HUMAN RESOURCE DEVELOPMENT 人材育成
【書評】ザ・町工場 “女将”がつくる最強の職人集団|諏訪貴子 (著)|日経BP社 – ノビテクマガジン編集部の本棚
“こんな町工場になぜ若者が集まるのか”〜採用と人材育成のヒントを諏訪貴子社長から学ぶ〜
「人材を募集しても一向に人が集まらない」など、
企業規模問わず、人事担当者にとって、採用の成功は永遠の課題ですね。
そして、人事担当者にとってもう一つ、永遠の課題といえば、
人材育成ではないでしょうか。
「せっかく採用しても、今の若い人はすぐに辞めてしまう」
「一人前に育てることが難しい」など、考えなければならないことが
たくさんあります。
これら人事の永遠の課題のヒントになるのが、本日ご紹介する、
『ザ・町工場 “女将”がつくる最強の職人集団』(日経BP社)
という書籍です。
今作は、待望の第二弾。
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ザ・町工場
諏訪貴子 (著)|日経BP社
著者の諏訪貴子氏は、大田区にあるダイヤ精機株式会社で社長を務められ、
2012年には、日経ウーマン「2013ウーマン・オブ・ザ・イヤー」大賞を受賞されています。その受賞をきっかけに、経営者としてはもちろんのこと、現在は全国各地で中小企業の経営改革やものづくりについて講演をされ、多忙な毎日を過ごしていらっしゃるようです。
みなさまご存知の通り、諏訪さんは“社長”、しかも“2代目”。
とはいっても、諏訪社長は幾多の困難を乗り越えた方。
これまでの人材育成をはじめ、経営にまつわるエピソードはリアルなものばかり。
本著の、【長く楽しく仕事をする秘訣とは】では、実際にダイヤ精機の新人研修でつかわれている
「仕事を楽しくするための11のポイント」も惜しみなく掲載してあります。
11のポイントは「行動・習慣」「心構え」「ストレス解消」という3つのカテゴリーに分けられており、
『必ずメモを取る。同じ質問は2度しない』など、簡潔な言葉でまとめられた深い言葉ばかりです。
最盛期の1980年代に9000を超えていた工場数は今、半分以下の4000ほどに減ったと言われているそうです。
そんな逆境のなか、とにかく元気で前に進み続ける諏訪社長とダイヤ精機のみなさん。
本著の目を引く帯のとおり、“こんな町工場になぜ若者が集まるのか”!
その仕掛けをぜひ覗いてみてください。
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諏訪貴子 (著)|日経BP社