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眞邊明人【第1回】最強のはなしかたとは? – プレゼンの鬼が教える話し方のコツ!眞邊明人の最強の話し方
「最強のはなしかた」とは?ズバリ。「再現性」です。講演講師でもある株式会社先駆舎代表、演出家の眞邊明人氏による「最強のはなしかた」の要素を一つ一つテーマ毎に解説したコラム第1回。「最強のはなしかた」が再現性であるその理由とは?
元吉本興業のプロデューサーであり、新垣結衣や佐藤健のデビュードラマの監督であり、即興演劇のプロリーグ「アクトリーグ」を生み出したという異色の経歴の持ち主、眞邊明人氏。
売れっ子研修・講演講師でもある 眞邊明人氏に、いままでの研修や講演会をはじめ、様々な経験を通じて得られたことを元に、最強の話し方について語っていただきます。
どうしたら、あの人のように喋れるようになるのか?
あの人とこの人では、同じことを話しても全然違うのはなぜなのか?
最強の話し方を身につけるために必要なこととはなにか?
これぞ話し方の「ノウハウ」決定版です。
「最強のはなしかた」とはなにか?
「最強のはなしかた」とは?
ズバリ、「再現性」です。
どんなときでも、誰が相手でも一定のクオリティを保つことです。好きな人や気の合う人にだけ「うまく」話せるのではなく、嫌いな人や苦手な人にも「同じ」ように話せることです。つまり「再現性」というわけです。
お笑い芸人の「再現性」に感銘を受けた
ワタシは一般企業の営業マンから吉本興業に移籍し、お笑い芸人と相対したとき、一番感銘を受けたのがこの「再現性」でした。あたりまえではありますが、お笑い芸人は常に舞台やイベントやテレビ収録や、ありとあらゆるところで様々な人の前で芸を披露しなければなりません。
その出来不出来で評価や収入が決まるのですから、できうる限り「再現性」を担保することが重要です。その「再現性」を担保するために、芸人達は実にメカニカルで緻密な技術と計算を行っていることと、そのレベルを保つために常にトレーニング(無意識を含む)をしていることを知りました。
芸人を分析したプログラム
ただ、それらは「体系」立てられているわけではなく、慣習であったり、師匠から弟子に、先輩から後輩に口伝えで継承されているものでした。ワタシは、もともと営業マンだったこともあり、「お笑いの道」とは少し違う視点でこの技術やトレーニングを分析しました。それをまとめたものが「アクトレーニング」という今回お話しするプログラムのもとになったものです。このプログラムは主に「コミュニケーションスキル」や「交渉プレゼン技術向上」として、たくさんの大学や企業の研修に取り入れられています。ワタシが研修講師として活動をしていく元になったプログラムです。
「はなしかた」は応用が利く
ちなみに、今回は「はなしかた」ですから、「話す内容」はなんでも応用が利きます。そういう意味では「話す内容のノウハウ集」ではなく、あくまでも「話すテクニック集」です。そしてそれは誰にでもある程度確実に効果が出ます。それはこのテクニック集はマインドや心構えによりものではなく身体的アプローチでつくられているものだからです。
いわば運動とか筋肉トレーニングの類いのものです。腹筋を1000回行えば、やる気があろうがなかろうが腹筋は鍛えられます。この「最強のはなしかた」はそういう「鍛えられるプログラム」でできあがっています。なので、誰にでもある程度の効果は必ず出るのです。
マインドに頼らず身体が反射的に再現する
そもそも。ワタシはマインド論というもの信用していません。重要だとは思っていますが信用してはいません。なぜなら、誰にだって気に入らない人や、気分がのらないとき、嫌なことがあるとき、心配事があるときなどはあります。それを精神力で押さえ込める人はほんの僅かな「特殊」な人です。
いくらいい心構えをしても人間はそのときの心に状態によって「再現性」が担保できなくなります。それは芸人やタレントを見ていて感じました。 一流の芸人やタレントはどんなに疲れたり、辛いことがあっても、ギャグを飛ばし、水をかけられて派出なリアクションをかましたり、いささかも「再現性」を低くしません。それは彼らが「マインド」ではなく「身体」で「再現性」を担保しているからです。 「身体」に染み込ませたものは「反射的」に「再現」してくれます。それが「芸」を磨くということなのです。意識をしなくても自然にできるほどの再現性こそが「芸」なのです。
「最強のはなしかた」=芸を磨く
「最強のはなしかた」はいわばこの「芸を磨く」ということと同じです。 どんなとき、誰とでも「身体が勝手に反応する。」そんなレベルに「はなす」という行為を高めていきたいと考えています。ワタシの考える「最強のはなしかた」をさらに細かく分類すると
「再現性」=「思考」×「時間感覚」×「距離」×「身体能力」
となります。 本コラムではそれを細かくトレーニングレベルにまで落とし込んでいきたいと思います。
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