働き方・生き方
BUSINESS SKILLS COLUMN LIST ビジネススキル
眞邊明人【第14回】音を使うプレゼンテーションテクニック – プレゼンの鬼が教える話し方のコツ!眞邊明人の最強の話し方
【コラムジャンル】
PowerPoint , コツ , テクニック , トレーニング , はなしかた , プレゼン , 使う , 教える , 最強 , 眞邊明人 , 第14回 , 話し方 , 連載 , 音 , 鬼
2016年12月12日
限られた人に備わる「聴覚を刺激し魅きつける声」。これを「音」として捉えると「活用」の道が開けてきます。
今回は番外編的になりますが「プレゼンテーションのテクニック」を解説します。
元吉本興業のプロデューサーであり、新垣結衣や佐藤健のデビュードラマの監督であり、即興演劇のプロリーグ「アクトリーグ」を生み出したという異色の経歴の持ち主、眞邊明人氏。
売れっ子研修・講演講師でもある 眞邊明人氏に、いままでの研修や講演会をはじめ、様々な経験を通じて得られたことを元に、最強の話し方について語っていただきます。
どうしたら、あの人のように喋れるようになるのか?
あの人とこの人では、同じことを話しても全然違うのはなぜなのか?
最強の話し方を身につけるために必要なこととはなにか?
これぞ話し方の「ノウハウ」決定版です。
魅きつける技術
前回の記事では、カリスマと「声」で「声質」についておはなししました。「高さ」と「歪み」が人の聴覚を刺激し、魅きつけるということでしたが、これを「声」で再現できるのはごく限られた人です。「高さと歪み」を兼ね備えた「声」を練習や技術でつくるのは難しいというか、現実的には不可能に近いのです。しかし、これを「声」ではなく「音」として捉えると、「活用」の道が開けてきます。
つまり、「効果音」を利用するという方法です。
パワーポイントでのプレゼンにひと手間加える
ふつうのスピーチではなかなか難しいところもあるのですが、ビジネスにおけるプレゼンテーションでは比較的使いやすい方法です。最近のプレゼンテーションでは必ずパワーポイントなどでつくられたスライドや、資料をモニターに映すなどして、「視覚的」アプローチを行います。このスライドや資料に「効果音」をつける。これだけです。
魅きつける効果音
ただ、効果音には最低でも二つの種類が必要です。
ひとつは「ジングル」と呼ばれる3~5秒程度の若干メロディーのあるインパクトの強い効果音。
もうひとつは「アクション」と呼ばれるコンピューターのクリック音のような機械的な効果音。
このふたつを使い分けます。ふたつの効果音に必要なのは、ある程度「高い音域」で「歪み」がある音を選ぶことです。
大きなテーマの転換のところは「ジングル」で聴衆の気分転換を図り、集中力をリセットさせて、小さなテーマやポイントの部分は「アクション」で強調を図る。こういう具合に使います。仕込みに若干の手間はかかりますが、その分効果は大きいです。
パワーポイントのプレゼンテーションは何故「眠い」のか?
パワーポイントのプレゼンテーションはえてして「眠い」ものですが、これは「視覚」だけを刺激するからなのです。
人間は「聴覚」の情報より「視覚」の情報の方が早く認知される仕組みになっています。
「眠い」プレゼンになるのは、パワーポイントに書かれたことをただ「なぞって」話すから起こるのです。人間は目で見た情報をもう一度耳で受け取ろうとはしないものなのです。ですから、文字のタイミングに効果音をあわせることによって、「視覚」と「聴覚」のバランスを合わせてあげると、非常にクリアに頭にプレゼン内容が入ってきます。
しかもそのときの「効果音」を「聴覚」が反応しやすい「高く歪んだ音」を使用することによって、より「刺激的」なインパクトを与えることができるのです。
無駄が減り、カリスマの魔法を利用できる
また、この手法を使うと、プレゼンツールの作成がより立体的になり、「無駄」が減ります。言葉を減らして、視覚と聴覚で組み立てられるのでシンプルなのにインパクトのあるプレゼンが組み立てられるのです。
カリスマの持つ「音」の魔法を人工的につくりあげることができます。
なかなか最初はタイミングであるとか、音の種類とか選別が難しいですが、そんなときはテレビ番組の情報番組やバラエティを見てください。実にわかりやすく「効果音」と「スライド」が使われていますので、非常に参考になります。
せひ一度チャレンジしてみてくださいませ!
講師への講演依頼はノビテクマガジンで!
プレゼン、話し方に関する講演、研修などができます。株式会社先駆舎 代表/演出家 眞邊 明人 講師のプロフィールはこちら