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ピョートル・フェリクス・グジバチ【第3回】組織の形を変えながら多様な人材を取り込む – ダイバーシティ論 多様性のある組織だけが生き残る
【コラムジャンル】
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2018年11月19日
ダイバーシティ論 多様性のある組織だけが生き残る
「外見が異なる人を採用することだけがダイバーシティではない」
日本で「ダイバーシティ」という言葉が課題になってから、すでに数年が経った。しかし、その中身をきちんと理解し、実践している企業は決して多くはない。ポーランドで生まれ、ドイツ、オランダ、アメリカで暮らした後で来日し、国内外の企業の多様性を実際に体験したピョートル・フェリクス・グジバチ氏に、日本の現状と、ダイバーシティ実現のために取り組むべきことがらを聞いた。
白谷輝英 ≫ 文 佐々木信行 ≫ 写真
(※本記事は、2018年1月1日発行のノビテクマガジンに掲載された記事を再構成しました。)
組織の形を変えながら多様な人材を取り込む
日本企業に強調したいことが、1つあります。それは、「外見が異なる人を採用することだけがダイバーシティではない」ということです。
世の中には、ダイバーシティを実現するために女性を○%、外国人を○%採用しようなどの目標を立てる企業があります。でも、私に言わせればそんなことはナンセンス。多様性とは、性別や国籍だけの問題ではありません。置かれた立場や年齢、価値観などの軸でも、多様性を追い求める必要があります。
例えば、私が参加しているプロジェクトには、官公庁や民間企業に勤めている人たちが副業として参加しています。そして、ある部門で人手が足りないとみるや、知人などに声をかけて手伝ってもらうのです。まるでアメーバのように組織が変形しながら、さまざまな知見・経験を持つ人材を取り込んでいます。
ヤフー・ジャパンが提供しているオープンコラボレーションスペース「LODGE(ロッジ)」も、参考になる試みです。ここにはカフェテリアや個人用のデスク、イベントスペースがあり、誰でも無料で使えます。そして、ヤフー・ジャパンの社員や、さまざまなスタートアップの関係者などが集まり、互いに協業できる場として機能しているのです。
講師紹介
ピョートル・フェリクス・グジバチ(Piotr Feliks Grzywacz)
プロノイアグループ株式会社 代表取締役
モティファイ株式会社 取締役 チーフサイエンティスト
ポーランド生まれ。2000年に来日。ベルリッツ、モルガン・スタンレーを経て、2011年Googleに入社。アジアパシフィックにおけるピープルディベロップメント、2014年からグローバルでのラーニング・ストラテジーに携わり、人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍。2015年独立して現職。 プロノイア社では、国内外の様々な企業の戦略、イノベーション、管理職育成、組織開発のコンサルティング・研修を行なう。モティファイは、社員とメンターが双方で使うユニークな人材育成プログラムや、働きやすい企業の環境づくりを支援する人事ソフトベンチャー。
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人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍。プロノイア・グループ株式会社 代表取締役社長、モティファイ株式会社 取締役
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