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戸辺メソッドトレーニング~物事の捉え方を柔軟にする手法~

戸辺美由起【第1回】「物事の捉え方」は様々なことに通じる道 – 戸辺メソッドトレーニング~物事の捉え方を柔軟にする手法~

戸辺美由起

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仕事が出来る人、そうでない人の違い、その共通する要素は何か?

ノビテクマガジンVol.08 特別企画の総論にて、『メンタルの強い人とはどのような人なのか』を語っていただいた戸辺美由起氏。このコラムでは、戸辺氏が気づいた、メンタルの強い人や、仕事ができる人が共通して持っているという、「物事の捉え方の柔軟性」について、戸辺メソッドとして、さらに詳しく語っていただきます。

「物事の捉え方」は様々なことに通じる道

今日は、私がなぜ様々なことに通じる道、「物事の捉え方」が大切であると確信したかについてお話しします。

2015年4月1日発刊のノビテクマガジンVol.8でも書いたように、私は研修講師という仕事柄、仕事が出来る人、そうでない人、その違いは何かとよく考えます。その違いを決めるのはひとつだけの要素ではもちろんありませんが、共通する要素があるのでないかというのが、私の興味の始まりでした。

仕事に対するキャリアがない新入社員でも、仕事が出来る人、出来ない人に分かれます。例えば、報告ひとつをとっても、タイミングよく報告できる人、そうでない人がいます。4月の新入社員研修で学んだことは同じなのですが、違いが発生するのです。

ただ報告をすればよいという考えの人は、研修で学んだ範囲内で報告をします。しかし、報告の意図を捉える人は、円滑に業務が進むようにと、必要な時に都度報告をします。そして、報告の仕方も相手がその後動きやすいような情報を入れて報告するものです。

これは、どこを捉えて仕事をしているのかという違いです。「手段なのか目的なのか」、または「自分なのか相手なのか」という違いです。そして、これらは階層や職種に関係なく、仕事の根底を支えるものであると私は考えています。

変化を嫌うのはなぜか?

最近は「粘土層管理職」という言葉があります。
自分の従来のやり方に固執し組織の新たな方向性が浸透しない、なかなか変化できない管理職の方を指しますが、それは、なぜ起こるのでしょうか。

ひとりひとりの管理職の方は、頭ではどのように変化する必要があるのかを理解しています。それを理解できない管理職の方はごくわずかです。だから研修でも「これから・・・のように変わらなければならない」と意見が上がります。でも、職場に帰るとその行動はなかなか十分に変わっていないという方がいるのも事実ではないでしょうか。

変化しないのは、それなりの良いことがあるからです。仕事そのものから見れば、変わることの方がよいことがあるのですが、個人的には変わらないことにより、手に入るものがあるものです。そして、それは無意識の中で起こっていることが多いため、なかなか手放すことが出来ないものなのです。

例えば、「変わることは、自分の今までのやり方を否定すること。変わらないことにより自分自身を認めることができる」、又は「実際変えるとなると何かあったら責任問題。今までのままが安全だ」など、ひとりひとりその理由は異なるとは思いますが、その人の捉え方が関わっています。

このような捉え方は、自分を守るために人が身に付ける方法なのです。しかし、自分が守るべき状況の時に身に付けたものを、それが必要でなくなったときにも持ち続けてしまうことで、無意識のうちに自分の枠組みとなってしまい、様々なことに限界を作るのです。

私は、無意識のうちに作ってしまった自分の枠組みを手放すことが、自己成長につながると考えています。

ですので、私が研修を実施する際には、この自分の枠組みを知ってもらうこと、そしてその枠組みを柔軟にすることを特に大切にしています

管理職研修でも、管理職としてどうあるべきか?そして部下をどう指導するのか?にとどまらずに、ひとりの人としての自分の捉え方について気づき、向き合う時間を作っています。

「物事の捉え方」が柔軟になると、人は活き活きとするものです。それはその人の枠組みが広がったことを意味します。私が担当した研修生の方で、自分の枠組みが広がったことにより、管理職となった方、更に高い成果を出す仕事をするようなった方、また主体的に行動するようなった方など、大勢のよい変化を目にしました。そして、私は「物事の捉え方」の重要性を確信したのです。

無意識のうちに作ってしまった自分の枠組みを知ること、そして、それを手放して「物事の捉え方」を柔軟にすることが難しいと考える方も多いかもしれません。しかし、心配は無用です。「物事の捉え方」はトレーニング可能なのです。そして、その過程は自分自身の成長の過程でもあります。

私は、研修講師という立場から、様々な方に関わらせていただいています。また、そのことを通じて「物事の捉え方を柔軟にするためのトレーニング方法」をあみだしました。次回から、”戸辺メソッド”として、その具体的なトレーニング方法をお伝えしたいと思います。

さて、みなさんは、自分が行動を起こす必要があることが理解しているのに行動を先送りするとき、どのようなよいことがあって先送りしていますか?

次回のコラムで戸辺メソッドの具体的な方法にうつる前に、まずは自分自身に気づいてみてくださいね。

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