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大竹哲郎【第2回】人前で話すのが苦手・・・どうすればいい? – 教育相談室 企業教育担当者奮闘記
【コラムジャンル】
どうすればいい? , 人事部 , 人前 , 企業 , 大竹哲郎 , 奮闘記 , 担当者 , 教育 , 相談室 , 研修 , 第2回 , 苦手 , 話す , 連載
2015年01月05日
人前で話すのが苦手・・・どうすればいい?
若手教育担当者のお悩み「研修の事務連絡から講師紹介までを伝える役に任命されたのですが、人前で話すのが苦手です…」に、ベテラン人事教育担当者の株式会社F&Lアソシエイツ 代表取締役/コンサルタント 大竹哲郎氏がズバッと答えます!
<解説者>
株式会社F&Lアソシエイツ 代表取締役/コンサルタント
大竹 哲郎(おおたけてつろう)
1967年生まれ。1991年、北海道大学経済学部卒業。石川島播磨重工業株式会社(株式会社IHI)に入社し、23年間にわたり人事関係業務に従事する。人事制度企画、採用、教育、評価などのほか、事業統合・事業所移転に伴う組織融和を多数経験。2014年7月に独立し、株式会社F&Lアソシエイツを設立。
Q2:新人のフォロー研修のオープニングで、事務連絡から講師紹介までを伝える役に任命されました。また、上司からオープニングで、「自分が新人のときの経験と学び」を5分程度話すことも任されました。人前で話すのは苦手です。どうしたらよいでしょうか。
A:誰でも初めての仕事は緊張するものです。上手くやろうと思わず、心を込めて丁寧に対応すれば、きっといい成果を出すことができると思います。それから、「自分が主役」と思わないことです。自分が舞台に立った主役だと思うと緊張しますよね。でも、研修の主役は受講生なのです。主役である受講生に対してサポートする立場だと思えば、少しは楽になりませんか?
研修の事務連絡は、一見すると何でもないことのように思えますが、意外と重要です。これがしっかりしていると、受講生は研修の内容に集中できますが、事務連絡に不備があるといろいろなことに気が散ってしまい、集中することができず、研修の成果も上がりません。事務連絡で大切なことは、何を伝えるべきか、受講者の目線で確認して整理しておくことです。
一般的な研修の場合、最低でも次のような事項を伝える必要があります。
◎全体の時間割について
◎休憩について
◎食事について
◎研修場所での飲み物に関するルールについて
◎携帯電話に関するルールについて
◎その他の注意事項
これらのことを過不足なく説明し、受講生が研修に集中できるようにサポートしてあげましょう。また、説明の後には、必ず質問を受け付けてください。モヤモヤしたものを残して研修を始めるのではなく、スッキリした気分で臨んでもらうためにも是非お願いします。
講師紹介は、講師または研修会社に準備してもらったプロフィールを丁寧に説明しましょう。特にコツのようなものはありませんが、読み仮名や敬語の使い方を間違えないように注意してくださいね。
最後に、「自分が新人のときの経験と学び」の5分間スピーチについてです。
5分間というのは、長いようで意外と短いものです。事前にしっかりと内容を整理し、リハーサルも十分に行って臨みましょう。相手が新入社員ということなので、持部さんの失敗談を率直に開示して、そこから学んだことを話してみてはいかがでしょうか?
新入社員は誰でも、仕事に対して多かれ少なかれ不安を抱いているものです。先輩社員の話を聞き、誰でも失敗することはあるのだと思うと安心しますし、持部さんに対する個人的な親しみも感じてもらえるはずです。
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