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宇都出雅巳【第3回】「分からないこと」は発見だと前向きに捉えるべき – 独学で成功する人・成功しない人
独学で成功する人・成功しない人
「『自分は何が分からないのか分かった』と一歩前進したと認めること」
低予算かつ自分のペースで学習できるのが、独学の特徴だ。効果的に行えば、スクールやセミナーに頼らずとも成果を出せる。『合格(ウカ)る技術』『「1分スピード記憶」勉強法』などの著書がある、勉強法指導の達人・宇都出雅巳氏に独学の秘訣を聞いた。
(※本記事は、2014年4月1日発行のノビテクマガジンに掲載された記事を再構成しました。)
「分からないこと」は発見だと前向きに捉えるべき
資格試験の勉強では、本番の試験にもっとも近い、過去問題集にすぐに取り組むことが最も効率的な方法だという。しかも、「解く」のではなく「読む」。さらに、分からないところが出てきても気にしないで進むことだというのだ。独学が続かない人には、分からないことをなんとかわかろうと頑張った末、心が折れて挫折してしまうケースが多い。“分からない”をマイナスではなく、前向きに捉えた方が良いと宇都出氏は断言する。
「分からないと落ち込む人がいます。それは、『分からない』ことに焦点を当ててしまっているからです。そうではなく、少しでも『分かる』ことに焦点を当てること。さらに、『分からない』ことも『自分は何が分からないのか分かった』と一歩前進したと認めること。」
たとえば、TOEICで800点を目指すのなら、過去問題集をとにかく読み、CDを流してリスニングの練習をする。分からない部分があれば、すぐに分かろうと頑張るのではなく、繰り返すなかで何が分からないかを明確にしていく。そうすると、「あ、そういうことか」と自然と分かる部分が増えていくという。そのためにも絞り込んだ問題集やテキストに取り組み続けること。きちんと理解しないまま、次の参考書を買ってしまう人がいるが、それでは意味がない。一冊を全て理解できるまで、とことん付き合って勉強することが大事なのだ。
「分厚い問題集の場合、読む気にならなかったり、持ち歩くのが大変であれば、すぐにバラして薄くすることです。分厚いままだと気持ちの負担が大きく、めくるだけで不要なエネルギーを使ってしまいますから」
気持ちの負担を減らすためのコツについても、宇都出氏はそう説明した。
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速読勉強術、仕事のミスをなくすビジネススキルに関する講演、研修などができるトレスペクト教育研究所代表
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