働き方・生き方
HUMAN RESOURCE DEVELOPMENT 人材育成
スペシャル対談:竹中平蔵氏×ロバート・ウォルターズ・ジャパン 代表取締役社長 デイビッド・スワン氏
【コラムジャンル】
Vol.12 , Vol.14 , デイビッド・スワン , ノビテクマガジン , マネジメント , ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社 , 人材育成 , 代表取締役社長 , 対談 , 教育担当者 , 竹中平蔵 , 組織 , 経営 , 経済
2017年03月31日
ノビテクマガジン12号で登場いただいた、慶應義塾大学名誉教授の竹中平蔵氏と、同じく14号に登場いただいた、ロバート・ウォルターズ・ジャパン 代表取締役社長 デイビッド・スワン氏が、ロバート・ウォルターズ・ジャパン主催の「給与調査2017発表会」において、ともにご登壇され、講演とお二人の対談を行いました。
スペシャル対談:竹中平蔵 氏×ロバート・ウォルターズ・ジャパン 代表取締役社長 デイビッド・スワン
ロバート・ウォルターズ・ジャパンがまとめている日本の最新雇用動向と職種・業種別の給与水準をまとめた「給与調査2017」の発行を記念し、東京都内で開催された発表会に慶應義塾大学名誉教授の竹中平蔵氏が登壇し、国内外の経済情勢、労働市場についても言及し、ロバート・ウォルターズ・ジャパン 代表取締役社長 デイビッド・スワン氏においては、「給与調査2017」の発表と解説を行い、雇用動向の見通しについて竹中氏とスワン氏がディスカッションを行いました。
「希少価値の高い、優秀な人材へと成長させることが課題です」
-竹中平蔵
アベノミクス効果もあって株価は過去4年で2倍以上まで伸び、完全失業率は3.1%まで下がりました。
日本は世界で唯一、完全雇用を成せている国だといえるでしょう。労働市場は様々な問題を抱えているので再建が求められますが、人口減、労働人口減という背景を勘案しても、この失業率はとても低い数値です。
そして、日本はバブル末期並みの人材不足に直面しています。数分野では特に深刻です。
英国のEU離脱や、トランプ大統領の就任などに見られたハイパーポピュリズムに代表される「乱気流」、グローバリゼーション、第4次産業革命(インダストリー4.0)などの穏やかに吹いてくる「偏西風」の両方に注意を払う必要があるでしょう。
「給与水準は最大25%増。希少人材の獲得競争が盛んになります」
-デイビッド・スワン
2016年有効求人倍率(厚生労働省調べ)は25年ぶりバブル末期並みの高水準となり、人材不足感が強まっています。求人の際に企業が求める知識・技術と、求職者(応募者)が持ち合わせる知識・技術が異なる傾向も見られます。
給与水準も軒並み続伸。特に日本語・英語の両言語に堪能で専門的な分野での知識・技術を持つ人材(バイリンガル・スペシャリスト)の給与水準には、特に著しい延びが見られました。昨年は最大20%の給与アップが見込まれていたセキュリティ/リスク関連のITスペシャリストですが、今年は最大25%へと給与増加幅が広がっています。
(2017年1月 ロバート・ウォルターズ・ジャパン主催 給与調査2017発表会より)