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坂本行廣【第1回】「今、働いている人は仕事で幸せを感じているのだろうか」 「今の”職場”はハッピーなのだろうか」 – 職場の幸福論
職場の幸福論
坂本行廣(さかもとゆきひろ)
<人材・組織開発ファシリテーター/メンタルコーチ>
人材・組織開発コンサルティング会社で階層別教育など各種研修、組織風土改革、次世代リーダー育成プロジェクトなど各種プロジェクトの開発、実施に携わる。研修では、理と情のバランスを重視し、受講者が頭で理解し、心で納得することを心掛けている。2013年にプレイフルワークスを設立し、現在は仕事をプレイフルに楽しめる人材、組織作りに取り組んでいる。
~「今、働いている人は仕事で幸せを感じているのだろうか」 「今の”職場”はハッピーなのだろうか」~
今回から「職場の幸福論」というタイトルでコラムを書かせていただくことになりました。
まずは、1回目なので自己紹介から始めさせていただきます。
名前は、坂本 行廣(さかもと ゆきひろ)。
仕事は、人材・組織開発の分野で研修やコンサルティング、コーチングのコーチをしています。
経歴は、大学卒業後、独立系SIベンダーに入社し、
その後IT系ベンチャー、人材・組織開発コンサルティング企業で働き、2013年に独立しました。
こう書くと一見良いキャリアを歩んでいるかのように見えますが、
1社目は8ヶ月で辞め(就職氷河期で何とか滑り込んだにも関わらず)、
2社目は半年で辞め(スムーズに内定をゲットできたと思ったら、ブラック企業でした)、
3社目でようやくまともに働き始めました。
辞める時はそれなりの理由があるわけですが、20代で2度の転職をし、しかも1社の在職期間が短いとなると、もう日本社会の王道レールに戻るのは難しかったですね。まあ、それも後から気付くわけですが。。。
その後も色々あるのでおいおい書いていきますが、このコラムでは、レールから外れて様々な企業、人に関わり、それはそれは多くの嫌なことと、少ないながらも素晴らしい経験をさせていただいた私が、本音で「職場の幸福論」を考えていきます。
なぜ「職場の幸福論」をテーマにしたか
では、なぜ「職場の幸福論」をテーマにしたかと言うと、
「今、働いている人は仕事で幸せを感じているのだろうか」
「今の”職場”はハッピーなのだろうか」
ということを一度じっくり考えてみたいと思ったからです。
企業研修を10年ぐらい行っているので、多くの企業の方々と研修でお会いしています。
その企業の雰囲気は、正直教室に入った瞬間に分かったりします。
《誰も会話せず、スマホをいじっている、眉間にしわを寄せ目を閉じ腕組みをしている、手帳をチェックしている》
《挨拶、自己紹介が終わって歓談が始まっている》
《どうして良いのか勝手が分からず様子を伺っている》
企業によって千差万別。
もちろん、部署、年齢、性別、テーマによって雰囲気の違いはあり、100%当たっているとは思いませんが、なんとなく・・・
「この企業は笑顔が多くて、仲がいいねぇ~。いい雰囲気♪」
「ワオ! この企業で絶対働きたくねえ~。やる気無さがハンパネェ~~」
「ピーンと張りつめた雰囲気。上意下達の文化かな」
というのが感じられたりします。そして、1日の研修が終了するとほぼその企業の雰囲気が把握できます。その時に感じるのです。企業によってカルチャーが全く違うということに。
一方、受講者や担当者からよく受ける質問は
「うちの会社の雰囲気はどうですか?」
「講師から見てうちの会社はいかがですか?」
といったものです。だいたい、その後に続く言葉は、
「他の会社を知らないのでどうなのかなと思いまして」
といったものです。
お互いを認め合っているような素晴らしい企業であれば、「素晴らしいです!恐らく皆さん、自社の事が好きなのではないですか。自社の事が好きと思えることは素晴らしいことですよ」といった感じたことを率直にお伝えしています。
一方、この会社で働くのは大変だろうなと思う時は、改善点をお伝えしつつ、心の中の”リトルサカモト”がつぶやくのです。
「可愛そうに。世の中にはもっといい会社がいっぱいあるのに」
「自分を自然に出せて、もっと自分らしく働ける会社があるのに」
私は、所属する企業によって「職場の幸福感」に大きな違いがあると思っています。
そしてそれは働く人の人生に大きな影響を及ぼす、極めて大きな要素であると思っています。
だからこそ、一度じっくりと「職場の幸福論」について考えてみたいと思ったのです。
次回以降では、そもそも職場に幸福感が必要なのかといった根本的な問題についても考えていきます。
というわけで1回目は終了です。
最近は、アース製薬さんの入浴剤「温素」にはまっている坂本でした。「あ~~ぁ、なめらか~~」