働き方・生き方
LIFESTYLE ライフ・スタイル
松永光司【第1回】治療家と療法家 – 療法家が語る“ゆらし”とは?~フィジカル(からだ)の状態がメンタル(こころ)に及ぼす影響~
【コラムジャンル】
からだ , こころ , フィジカル , メンタル , メンタルケア , ゆらし , 代替医療 , 及ぼす , 影響 , 松永光司 , 治療家 , 状態 , 療法家 , 第1回 , 語る , 講演会 , 講演依頼 , 連載
2015年08月10日
「代替医療といわれるもので、ドイツなどでは資格として認められていますが、日本では医療資格とは認められていません。」
メンタルヘルス対策の充実・強化等を目的として、従業員数50人以上の全ての事業場にストレスチェックの実施を義務付ける「労働安全衛生法の一部を改正する法律(通称:ストレスチェック義務化)」が2015年12月1日に施行されます。
このことからもわかるように、ストレス(心の問題)に注目する企業が増えてきました。一言に“ストレス”といってもどのようにケアすればいいのでしょうか。
「メンタルケアに身体調整はかかせない」と語る、療法家の松永光司先生です。
ゆらし療法の療法家として、国内はおろか、ドイツなどをはじめに国際的に活躍されている松永先生に「“ゆらし”とはなにか」「メンタルとフィジカルの関係性」についてお聞きしました。
松永光司
療法家/ドイツ自然療法学校 特別講師
Q:早速ですが、治療家とは?
西洋医学(救急救命医療)以外の医療で何かひとつの方法論をかかげて、人の体の治療を行う専門家のことです。
私の場合は、”ゆらし”という治療法で、多くの方々の痛みを取る治療をさせていただいてます。これは、いわゆる代替医療といわれるもので、ドイツなど世界的にみれば、資格として認められていますが、日本では病院以外の医療行為になるので、医療資格とは認められていません。
Q:なぜ療法家になられたのですか?
元々は、医薬品卸の仕事をしていたのですが、その当時、自分自身が酷い偏頭痛を患い辛い日々を過ごしていました。
仕事柄、多くの病院の先生、看護師、薬剤師さんとのお付き合いもあり、相談し治療を受け3年ほど鎮痛剤を飲んでいたのですが、一向に良くならず、意識障害になるまでになってしまい、駅で倒れたり、車の運転中に目の前が真っ暗になったり、仕事はおろか生活に支障が出始めるまでになってしまいました。
何度も、医師に診察をしてもらい検査も行っていたのですが、西洋医学的には異常なしという結果しか出てきませんでした。そこで、西洋医学以外の治療法を探し始め、代替医療である“ゆらし”の存在を知り、施術を受けたら3年間苦しんだ症状が3ヶ月で治ったのです。
これを機に“ゆらし”に興味を持ち、治療家の道を目指すことになり、訓練と勉強を重ね、3万回を超える患者さんへの施術を行い、今に至ります。
Q:なるほど、それにしても3年間苦しんだ症状が3ヶ月で良くなるということは、普通に考えると想像しにくいですね。
そうですよね。何年か前に友人のドクターに聞いた話なのですが、当時30,000種(現在は、13万くらいの病名があるらしいのですが)の病名がある中で、西洋医学で治癒できるものは、1000種くらいだと言っていました。
残された、29,000種の病気は一体、どうやって治すことができるのだろう・・・と思いますよね。この残りの病気を代替医療でなんとかできないのかと考えています。
私のように、3年間苦しんだ症状が3ヶ月で治る方法が、西洋医学以外にもあるということを多くの方に知っていただきたいです。
Q:さて、”ゆらし”とはどんな施術なのですか?
簡単にお伝えすると、体に軽く触りやさしく動かして、体に負担が掛からない施術です。
Q:私も施術をしていただきましたが、本当にやさしく触って、体をゆらすだけですよね。気持ちよくて、眠くなってしまいました。
基本的に痛みや体の不調というのは、筋肉の緊張が起こって痛みを発しているんです。 これは、「筋繊維細胞の収縮」と言います。 腱鞘炎で例えてみましょう。 なぜ、腱鞘炎は起きるのだと思いますか?
Q:体の使い過ぎからくるものではないかと思いますが?
なんで、使い過ぎたら痛くなるのかというと、筋肉が収縮しているからなんです。 使い過ぎているから、もう使わないでよと体が発しているんです。 筋肉を使うときにはブドウ糖を消費するのですが、体を使い過ぎるとブドウ糖が少なくなり、 その防衛本能として筋肉が収縮して痛みが発生するわけです。
ブドウ糖は脳を働かせるためにも必要で、体と同じように使い過ぎるから頭痛も起こります。 ”ゆらし”は、この筋肉の緊張を緩めて痛みを取ってあげます。 痛みがある部位とそこに関連する部位に、器具も薬も使わずに体に負担をかけずに、軽く触り、撫でて動かして痛みを和らげてあげます。
ここで大切なのは、体に負担をかけないということです。 通常のマッサージや整体などで肩などを揉まれたり押されたりすると、痛みが伴う施術がありますが、 ”ゆらし”では「痛い」という反応は、体に痛みの上書きをしているだけだと考えています。
体が発する防衛本能に逆らわずに筋肉を和らげてあげるから、痛みが改善されるのです。 実は、内蔵の収縮活動も筋肉が司っているので、”ゆらし”で血流を良くするとか、リンパの流れを改善することができます。 私の頭痛もそうですが、偏頭痛も治すことも出来るのです。
次回は、ココロ(心)と肉体の関係性について、深くお聞きいたします。
海外での活動
松永先生はドイツでも国家資格である自然療法師に、定期的に“ゆらし”の講義を行っています。国境を越えて“ゆらし”が評価され、新しい療法として普及されています。
講師への講演依頼はノビテクマガジンで!
ゆらし療法の療法家として、国内はおろか、ドイツなどをはじめに国際的に活躍療法家/ドイツ自然療法学校 特別講師 松永光司 講師のプロフィールはこちら