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One Young Worldサミット参加レポート
能力を最大限に発揮できる組織づくりを目指しているプロノイアグループ。そんなプロノイアのメンバーが、ノビテクマガジンで今の活動や人材育成にまつわる最新情報をお届けします。
(※本記事は、2020年1月1日発行のノビテクマガジンに掲載された記事を再構成しました。)
平原 依文(ひらはら・いぶん)
プロノイア・グループ 広報・マーケティング担当
WORLD ROAD 共同代表
小学生から単身で中国・カナダ・メキシコ・スペインに留学。3.11東日本大震災をきっかけに帰国し、早稲田大学国際教養学部に入学。新卒でジョンソン・エンド・ジョンソンに入社し、デジタルストラテジー・タレントデベロップメントを経験。幼少期からの夢である日本の教育変革のためプロノイア・グループに転職。広報、マーケティング、ブランドコンサルティングなどに従事しながら、幅広い世代への価値観教育のためWORLD ROADを設立。社員社長を自ら兼任し、自分の「軸」から始まる持続可能な働き方を追求する。
世界190か国以上から ミレニアル世代が集結
2019年10月22日~25日、英国ロンドンで開催された”ヤング・ダボス会議”とも称される国際フォーラム「OneYoungWorldサミット(OYW)」に参加しました。このサミットは毎年開催されており、今回で第10回目。世界196か国から1700人以上におよぶ「ミレニアル世代」の若者が集い、私は2018年、2019年の2年連続、日本代表の一人として参加しました。OYWの目的は、SDGs(※)に代表される社会課題の解決に向けて次世代のリーダーシップを開発、支援することす。開催期中、SDGsのトピックに沿って著名なビジネスリーダーや社会起業家による基調講演、ワークショップ、ネットワーキングなど様々な興味深いプログラムが実施されました。参加者もアイデアをプレゼンテーションしたり、世界のリーダーたちと議論・交流する貴重な機会もあり、会場全体が活力にあふれていて、同世代のSDGsに対する意識の高さに大いに触発されました。
※国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」のこと
なぜ先進企業はOYWに注目しているのか
OYWに協賛する世界中の企業や団体から派遣される参加者も多く、ユニリーバ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、グーグル―欧米の名だたる企業が、OYWにすすんで人材や資金を投じているのはなぜなのか。
一つは、次世代リーダーとなるミレニアル世代の優秀な人材の確保および育成を人事戦略としてあげていること。もう一つは、先進的な企業ほどSDGsは最優先すべき経営課題だと強く認識しているからです。
2021年東京開催決定!日本企業に意識変革を
現状では、残念ながら日本企業の参加は極めて少なく、日本のビジネスリーダーは誰も登壇者として招かれていません。この日本の消極的な態度は、海外から厳しい評価を受けており、他国の参加者からは「日本はSDGsに関心がないのか」という声を何度も耳にしました。
2021年のOYWは、東京での開催が決まっています。それまでに、日本の企業や若手人材のSDGsに対する意識を上げ、「自分ごと化」し、より経営にとってメリットがあることを推進していくこと。それがOYWを体感した者の使命だと考えています。気候変動、貧困、プラスチック問題。一見、普段生活しているとあまり感じない問題ではありますが、どれも私たちの生活だけではなく、経済にも大きな影響があります。経団連が”Society5.0”で掲げているように、今ビジネスは大きくSDGsへシフトしています。
「サステナブル経営」―今はまだ馴染みのない言葉に聞こえるかもしれません。しかし、近い将来必ず、SDGsとビジネスは切っても切り離せない関係になります。この関係性をより「わかりやすく、身近に」伝えていくことがSDGsコンサルタントの私のミッションだと考えております。
プロノイア・グループ
プロノイア・グループは未来創造企業です。「誰もが自己実現できる世界を創る」をビジョンとして掲げ、組織のイノベーション創出を実現するための戦略立案、リーダーシップ育成、カルチャー改革を通じて支援します。
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人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍。プロノイア・グループ株式会社 代表取締役社長、モティファイ株式会社 取締役
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