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永谷研一 目標を達成するための”PDCFAサイクル”

永谷研一 Vol.5 行動を習慣化するための7つのチェックポイント – 目標を達成するための”PDCFAサイクル”

永谷研一

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7つのチェックポイントを確認することで、行動が途中で頓挫して計画倒れになることを防ぐことができます。

様々な企業の新人教育、リーダーや幹部候補生の研修・育成などに関わってきた永谷研一氏。
研修やOJTなどの人材育成の施策が「やりっぱなし」になっている点が問題だと感じ、のべ12,000人の行動を分析して「目標達成」に向かって行動をしていくプロセスをモニタリング、データ分析することで改善方法を編み出すことに成功。
『目標達成に必要なのは根性論でも精神論でもなく、「技術(スキル)」である』
その理論を体系化したのが、“新しいPDCAの回し方”である「PDCFAサイクル」なのです。このコラムでは、仕事がデキる人は必ずやっているという、「目標を達成するための”PDCFAサイクル”」について、永谷研一氏に語っていただきます。

行動を習慣化するための7つのチェックポイント

「行動を習慣化するための7つのチェックポイント」を活用して、行動習慣の計画を見直してみましょう。チェックポイントを確認することで、行動が途中で頓挫して計画倒れになることを防ぐことができます。

チェックポイント(1)
「頭で考えることになっていないか」

NGワード:「心がける」「意識する」「考える」「検討する」「頑張る」

これらはすべて頭で考えることであり、行動ではありません。具体的な行動に落とし込む必要があります。

悪い例:「相手にわかりやすい説明を心がける」
良い例:「要点を3つに絞って説明する」

チェックポイント(2)
「行動が曖昧な言葉やカタカナ語、体言止めを使っていないか」

NGワード:
(曖昧な言葉)「活性化する」「協議する」「積み上げる」「発展する」
(曖昧なカタカナ語)「チームワーク」「ソリューション」「チェック」
(曖昧な体言止め)「徹底」「向上」「把握」「実践」「確認」

行動の習慣化を深く考えていない人は、何をするのかが曖昧な言葉やカタカナ語、「○○の徹底」などのような体言止めを使う傾向にあります。 具体的に行うことがイメージできない言葉では、行動を継続することはできません。

悪い例:「品質管理の徹底」
良い例:「朝礼で品質管理表を回覧して、不明点を全員に聞く」

チェックポイント(3)
「誰がやっても同じ行動をすることになるか」

NGワード:
(人によって解釈が違う)「高める」「努力する」「励む」「踏ん張る」
(○○的)「具体的」「効率的」「積極的」「創造的」
(程度が曖昧な副詞)「しっかり」「もっと」「はっきり」「きちんと」

人によって解釈が違うことや「○○的」といった言葉、程度が曖昧な副詞などは、人によって行動が変わってきます。行動を習慣化するためには、誰がやっても同じ行動ができる言葉で計画するようにしましょう。

悪い例:「メンバーとのコミュニケーションをしっかり行う」
良い例:「朝礼の後に、メンバーからの相談タイムを10分間設ける」

チェックポイント(4)
「勉強関係は、『勉強するための時間をつくる行動』になっているか」

NGワード:「勉強する」「覚える」「読む」「研究する」

勉強は根づかない行動習慣の代表例です。その主な理由は、勉強のための時間を確保することが難しいからでした。勉強する計画を立てるよりも、「勉強する時間をつくるための行動」を計画したほうが習慣化に結びつくのです。

悪い例:「毎週、本を1冊読む」
良い例:「ランチを外食からお弁当に変更し、自席で本を読む時間を30分つくる」

チェックポイント(5)
「『○○しない』というネガティブな言葉を使っていないか」

NGワード:「ミスをしない」「遅れない」「言わない」「食べない」

自分を律する言葉である「○○しない」というネガティブな言葉も、行動が続きません。ポジティブな言葉である「○○する」に言い換えましょう。

悪い例:「資料の送付ミスをしない」
良い例:「資料の送り先をダブルチェックする」

チェックポイント(6)
「実践のタイミングが『ついでに』になっているか」

NGワード:「毎日○○する」「1日1時間○○する」「つねに○○する」

行動するタイミングは、すでに習慣化している行動にくっつけてしまうことが楽に継続するためのコツです。いま行っていることの「ついでに」実践しましょう。

悪い例:「つねにお客さまからの要望を聞いて、信頼を獲得する」
良い例:「お客さまに会うたびに(会うついでに)、サービスの改善点を聞く」

チェックポイント(7)
「アウトプットで他者に『見える化』できているか」

NGワード:「○○を調べる」「○○を活用する」「○○を実施する」

一人でそっとやめてしまっても、誰からも突っ込まれないのでは、行動は継続しません。行動実践への覚悟は、根性論や精神論ではなく技術です。本気であれば、行動を「アウトプットで見える化」しましょう。

悪い例:「毎日、品質確認を実施する」
良い例:「品質確認を行ったら管理チェック表に書き込んで提示し、終礼でメンバーに説明する」

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