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HUMAN RESOURCE DEVELOPMENT 人材育成
永野宏樹【第5回】「難しい」とは「慣れていない」だけ – 「人」と「組織」にブレイクスルーを引き起こす!!~常に変革・進化を続ける「人」と「組織」になるために~
「人」と「組織」にブレイクスルーを引き起こす!!~常に変革・進化を続ける「人」と「組織」になるために~
私たちの全ての行動は、脳の中でそのような行動をするように命令が発せられています。それはいつも意識して行ってばかりではなく、無意識のうちに行っていることが多いです。無意識にできることは、簡単にできることです。
「“人”と“組織”の活性化」をテーマに研修・コンサルタントを行う永野宏樹講師がブレイクスルーの実体験を綴るコラム。
「難しい」とは「慣れていない」だけ
前回の記事から気がつくと随分と時間が経っていました。さすがにちょっとサボりすぎでした。反省しています。
※前回のコラム【第4回】「思い込み」を打ち破 るコツ
さて、前回私がお伝えしたかったことをまとめると
・自分の中の「思い込み」が「習慣化された行動」を形成する
・「習慣化されていない=新しいこと」を始めるときには抵抗感が生じる
・この抵抗感を打ち破りやすくするためには「いつもと違うことをする」ということが有効だ
ということです。
私たちの全ての行動は、脳の中でそのような行動をするように命令が発せられています。それはいつも意識して行ってばかりではなく、無意識のうちに行っていることが多いです。無意識にできることは、簡単にできることです。
私たちの脳の中では無数の神経細胞が様々に結びついています。何かの行動は脳の神経細胞の固有の結びつき方になります。最初の結びつきは弱く細いものですが、何度も結びつけているうちに強く太くなっていきます。弱く細いうちは何だかしっくりきませんが、強く太くなったら何の違和感も感じません。
けもの道に人が何度も通ることでだんだんと道になり
次第に道幅も広がり、もっと人が通るようになり
舗装もされて幹線道路として皆が通るようになる。
そんなことをイメージしてください。けもの道のうちは、それを見つけるのも大変ですが幹線道路になってしまえば、もうそこを通るのに何の苦労もありません。
脳の中でも同じです。やり慣れないことは、神経細胞の結びつき方が弱く細いのです。でも、使い続けていけば、どんどん結びつきが強く太くなってきます。
何か行動を起こそうとするときは、まだ通ったことのない道を見つけて通るようなものです。道が無い訳ではなく、見つけづらいし、細くて通りづらいだけなのです。何度もそこを通っていると踏み固められてきます。それまでは少し時間はかかります。
でも、「できない」ことでは無いんです。
そう、「慣れていない」だけなんです。
だから最初の頃に感じる「難しい」で諦めないでください。続けていけば必ず「慣れる」のです。人間はやればやるほど上手になるように出来ています。自分で勝手に諦めさえしなければ、大抵のことは出来てしまいます。
「難しいことなんか無い。慣れていないだけなんだ!」
こんな風に考えてみるのも行動を続けやすくするコツなんです。
「人」と「組織」にブレイクスルーを引き起こす!!
~常に変革・進化を続ける「人」と「組織」になるために~(了)
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