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永野宏樹【第4回】「思い込み」を打ち破るコツ – 「人」と「組織」にブレイクスルーを引き起こす!!~常に変革・進化を続ける「人」と「組織」になるために~
【コラムジャンル】
コツ , ブレイクスルー , 人 , 変革 , 引き起こす , 思い込み , 打ち破る , 永野宏樹 , 第4回 , 組織 , 続ける , 習慣 , 行動 , 連載 , 進化
2015年02月23日
「人」と「組織」にブレイクスルーを引き起こす!!~常に変革・進化を続ける「人」と「組織」になるために~
わかっているはずなのに、やっぱり「無理だ」「難しい」などと思ってしまい、結局思うように行動できない。こんなこともよくある話です。では、どうしたらいいか?
「“人”と“組織”の活性化」をテーマに研修・コンサルタントを行う永野宏樹講師がブレイクスルーの実体験を綴るコラム。
「思い込み」を打ち破 るコツ
新宿から茅野に向かう特急あずさの中で今回の記事は書いています。
いつもと違うサイドの窓側の席に座っています。こちら側だとちょうど陽が差し込んできて、PCの画面が見ずらくなるのでいつもは反対側に席を取ります。今日はたまたま反対の窓側が埋まっていたためこちら側にしました。朝の時間ですが天気がいいこともあり、日除けをあげていると眩しいくらいです。
しかし、ふと窓の外に目をやると、綺麗な山々の姿がくっきりと見えます。少し疲れを感じていた自分ですが、そんなもの一気に吹っ飛ぶくらい爽快な気持ちにさせてくれる風景を楽しめました。
さて、今回のテーマは前回予告したように「思い込み」についてどう扱っていくかということです。
知らず知らずのうちに自分の行動に制約をかけてしまう「思い込み」。今の自分にどんな思い込みがあり、それがどのように行動に制約をかけているかを知ることも重要です。しかし、それがわかったからと言って直ぐに行動できるようになるかというと、必ずしもそうとは限りません。わかっているはずなのに、やっぱり「無理だ」「難しい」などと思ってしまい、結局思うように行動できない。こんなこともよくある話です。
では、どうしたらいいか?
実は、冒頭の私の話にヒントがあります。わかりますか?ちょっと考えてみてください。
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それは、「いつもと違うことをする」ということです。
いつもと違う窓側に座ってみた。新しい発見があり、楽しかった。こんな経験が積み重なってくると、いつもと違うことをすることへの抵抗が少なくなってきます。「いつもと違うことをする」というのは、1回だけのことでなく、「時々いつもと違うことをする」ということを習慣にするということです。
「思い込み」は自分の潜在意識の中に存在し、自分の習慣を形作っています。具体的に変えたいことがあっても、それを変えていくことはなかなか難しかったりします。一生懸命に意思の力を働かして、常に意識をして制御しようとしますが、これはかなり疲れます。習慣は別の習慣で上書きすることで変えられる、と言われます。しかし、別の習慣が身につくまでが一苦労だったりします。
そこで、それをできるだけ楽にするために「いつもと違うことをすること」を自分の習慣にしてしまうのです。「いつもと違うことをすること」への「抵抗感」を少しでも下げておくのです。人間の脳の中では、いつもやり慣れていることはどんどんやりやすくなっていきます。やり慣れていないことは、うまく回路がつながっていないので、どうしても簡単に行えなかったりします。
だから、簡単にやれるいつもの慣れたことをやてしまいます。すると、それはどんどん慣れてやりやすくなっていきます。ますます、やり慣れないことは敬遠してしまいます。こうして新しいことをやらない自分になってしまいます。でも、これは「出来ない」ということではなく「慣れていない」だけなんです。
どんなことをやるにしろ、いつもと違うことをやることへの抵抗感を引き下げておくために、普段からちょっとしたことでも気がついたらいつもと違うことをやってみる。これを繰り返しているだけでも、行動への制約(ブレーキ)は外れやすくなってきます。
いつもの自分とちょっとだけ違うことをしてみる。
そんなことを日々繰り返していく。
試してみるだけの価値はありますよ。
次回は、今日の話を脳の構造や仕組みの観点から考えてみたいと思います。
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