働き方・生き方

株式会社キャリエーラ　代表取締役／ダイバーシティコンサルタントの藤井佐和子氏をお迎えした｢仕事を楽しくするためのキャリア講座｣の様子を研修講師 坂本行廣氏がレポートいたします。

坂本行廣（さかもとゆきひろ）
＜人材・組織開発ファシリテーター／メンタルコーチ＞

人材・組織開発コンサルティング会社で階層別教育など各種研修、組織風土改革、次世代リーダー育成プロジェクトなど各種プロジェクトの開発、実施に携わる。研修では、理と情のバランスを重視し、受講者が頭で理解し、心で納得することを心掛けている。2013年にプレイフルワークスを設立し、現在は仕事をプレイフルに楽しめる人材、組織作りに取り組んでいる。

ノビテクマガジン倶楽部が主催する講演会の様子を研修講師のわたくし坂本が毎回レポートいたします。

「少子高齢化問題、価値観や働き方の多様化が進む中、誰もが自身の『キャリア』について考えたり、社会や組織が支援する必要性が高まっています。そんな中、イキイキと活躍するためにすべきことを考えてみたいと思います」

冒頭に講師の藤井佐和子さんが趣旨を説明され、今回のテーマ「仕事を楽しくするためのキャリア講座」の講演会がスタートしました。

講演会の内容

「キャリアとは」
「キャリアを積み上げていくために必要なステップ」
「社会や組織が取り組んでいること」

などを短時間ながら豊富な事例や、ご自身のキャリアも含めて丁寧にお話しくださいました。

キャリアを考えるうえでの仮説

ちなみに皆さまは、ご自身のキャリアについてどのようにお考えでしょうか。

私はキャリアの専門家ではないので、あくまで仮説ですが、現在所属している組織内だけで自身のキャリアを考える方は少ないのではないでしょうか。

結婚、子育て、介護、ステップアップ、やりがい、幸せ、報酬等々、キャリアを考える際にポイントとなることがあり、それを踏まえると社内と同時に社外についても、選択肢として含めるのが合理的ではと思います。

キャリア支援の効果を最大化するには

そう考えると、実際、既に行われているかもしれませんが、企業が社員のキャリアを支援する場合、社外の選択肢を含めるべきであり、この点に矛盾があった場合、キャリア支援の効果が薄れてしまうのではと感じました。

では、企業はどうあるべきかというと、社外の選択肢も含めて「やっぱりうちの会社が良いよね」と社員に選んでもらえる企業であり続けることが大切なのではと思います。そのためには、講演会であったこの質問が鍵になるのではと思います。

「良い会社とはどういった会社でしょうか」

この質問でグループディスカッションが始まり

「経営が順調である」
「給与が高い」
「大切にされていると感じる」
「情報が開示されている」
「やりがいのある仕事ができる」
「風通しが良い」
「主体性を発揮できる」
「働き続けたいと思える」

など様々な意見が語られました。

80歳ぐらいまで働く視点

最後に藤井さんが「80歳ぐらいまで働くことを考えると『実績をつめるか』そして『いい仲間に出会えるか』という2点も大切ではないでしょうか」と補足されていました。

自社を選択してもらうために、皆さまだったらどう考えるでしょうか。

労使ともに満足できるキャリア支援を目指して

講演中、講演後の質問も多く、多数の方が自分のキャリア、そして自社のキャリア支援の制度について真剣に考えていらっしゃいました。どちらか一方ではなく、両者が満足するようなWIN-WINの関係が築けると良いですね。

今回も、成長に繋がる機会をいただきありがとうございました！

参加者の感想

・キャリア研修の担当をしていますが、従業員のお世話だけでなく、改めてキャリアの棚卸をすべきだなと感じました。
・女性のキャリア支援、部下支援、面談方法などさっそく試してみます。
・キャリアについて、まず目の前の解決ではなく、何をしたいのか？どんなことをしたいのか？その必要性を認識できた部分が印象に残りました。

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