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正岡紀子【第2回】ノープランなのに意見だけは立派/手抜き・隠ぺい・言い訳の三重苦に辟易 – ワンランク上の仕事をするためのアンガーマネジメント入門
【コラムジャンル】
アンガ―マネジメント , ノープラン , ワンランク , 三重苦 , 上 , 仕事 , 入門 , 意見 , 手抜き , 正岡紀子 , 立派 , 第2回 , 言い訳 , 辟易 , 隠ぺい
2019年06月17日
ワンランク上の仕事をするためのアンガーマネジメント入門
「イライラの原因をどう解決につなげるかを具体的な事例でレッスン!」
読者アンケートによると、皆さんが日ごろイライラしがちなシーンは『職場の人間関係』であることが判明。今回はアンガ―マネジメントのエキスパートをお招きして、WEB上研修を開講します!
櫻井健司 ≫ 写真 村上杏奈 ≫ 文
(※本記事は、2016年10月1日発行のノビテクマガジンに掲載された記事を再構成しました。所属・肩書・固有名詞は当時のものです。)
講師プロフィール
正岡紀子
同志社大学経済学部卒業後、日本航空株式会社に入社。4年間渡米(ニューヨーク)し、帰国後は都市銀行入行。その後、企業研修講師として独立、オフィスオランジェを設立。旅行が好きで、世界50ヶ国を訪問し、世界のサービスを体験している。オフィスオランジェ代表、企業研修コンサルタント、PHP研究所認定上級ビジネスコーチ、JCDA認定キャリアカウンセラー、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会シニアファシリテーター。
オフィスのイライラにさよなら!仕事で使えるアンガーマネジメント
3つの暗号をベースにした“解決思考”がアンガーマネジメントの軸。「イライラの原因をどう解決につなげるか」を具体的な事例でレッスン!
事例01 ノープランなのに意見だけは立派な新人
[入社10 年目/ 営業・女性の怒り]
アポイント業務や日誌の入力、上司への報告などを面倒くさがる新入社員Aさん。「それ、効率悪くないですか?いつもそんなことしているんですか?」と質問とも反抗とも取れる言い草……。「じゃあどう改善したらいいと思う?」と聞くと「さあ~?」。腹が立ってたまりません。
1. 現状を把握する
A さんは本当に面倒くさがっているだけなのでしょうか?まずは、なぜその仕事が重要なのかを理解してもらう必要があります。
2. 価値観を共有する
この仕事をするとどんなメリットがあるのか、しなかった時にはどんなデメリットがあるのか。それを考えてもらった上で、本当に効率が悪い部分があればそれを明確にしましょう。
3. イライラの元を改善する
新入社員の方が新しい視点で斬新なアイデアを持っていることもあります。どうすれば効率が良くなるかを根気強く話し合い、可能な範囲で実際の業務に落とし込んでいきましょう。改善案がなかなか出てこない場合は、「明日までに考えてみて」と時間を与えることも有効です。
POINT!!
●起こった出来事を自分の価値観や考え方に照らし合わせ、相手の価値観と比較してみよう!
●会社では価値観の共有がトラブルやイライラを防ぐコツ!
事例02 手抜き・隠ぺい・言い訳の三重苦の若手社員に辟易
[入社13 年目/ 係長・男性の怒り]
お客様への提出資料を使い回して宛名を間違えたり、納品確認を怠って商品到着を遅延させたりした若手社員Bさんとの面談。「そんなことありましたか~?」とミスを隠そうとし、逃れられないと気付くと「資料の印刷が薄くて見づらいから」などと延々と言い訳。もううんざりです……。
1. 現状を把握する
ミスを隠したことを責めても相手の頭の中には言い訳のセリフしか浮かびません。事実確認をする時には責めるような言い方をせず、今後このようなミスをなくすためにどうしたら良いかを話し合う建設的なアプローチに。
2. 事実と思い込みを分ける
本当は手抜きではなくて、実はB さんの体調が悪かったのかもしれないし、家庭でトラブルがあって集中できなかったのかもしれません。指導する時は事実と思い込みを分けて考えて。
3. 見逃せるミスと厳しく指導すべきミスとを見極める
誰にでもミスはあります。見逃せるミスとそうでないものを分けて考え、後者の場合はしっかり指導しましょう。元々ミスの多い相手であれば、二重チェック、三重チェック等のミスを防ぐ体制を作ることも重要です。
POINT!!
●自分(と会社)がどこまでなら許容できるのか、境界線と基準を定め、部下に示しておこう!
●機嫌で叱る、人格を否定する、人前で叱る、関係のないことを持ち出して感情をぶつけるのはNG!
講師への講演依頼はノビテクビジネスタレントで!
アンガーマネジメント、女性活躍、キャリア、ホスピタリティ、接遇などの研修・講演ができます。オフィス オランジェ代表 正岡 紀子 講師のプロフィールはこちら