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藤井佐和子【第2回】自分でキャリアを考えるとき、情報収集はどうすればいい? – 仕事を楽しくするためのキャリアを今考えよう
「キャリア」を正しく理解しましょう!
「さまざまな人と接しながら、情報を集めることが大切です。」
仕事を楽しくするための仕事をするうえで、何気なく見聞きし、話している「キャリア」。この言葉の本当の意味や意義を理解すれば、仕事にも人生にも、もっと楽しく、積極的に向き合えるはずです。
キャリアカウンセラー、ダイバーシティコンサルトとして数多くのキャリア支援、講演会・研修などを手がけてきた、キャリエーラ代表の藤井佐和子さんに、キャリアに関する素朴な疑問や、研修担当者のよくある悩みについて答えていただきました。
田村知子 ≫ 文 櫻井健司 ≫ 写真 岩崎知佳 ≫ インタビュー
(※本記事は、2017年4月1日発行のノビテクマガジンに掲載された記事を再構成しました。)
Q4.自分でキャリアを考えるとき、情報収集はどうすればいい?
A4.いろいろな世代や職業、価値観を持つ人と交流することから始めよう。
いろいろな世代や職業、価値観を持つ人と交流することから始めるといいでしょう。
会社に属して忙しく働いていると、接する人が社内や同業界の人に限定されがちです。そうなると、ロールモデルも限られてしまいます。
さまざまな分野で働く人や経験を持つ人たちと交流することで、「あの人みたいになりたい」「あんな働き方がしたい」といった目標や選択肢が見えてくると思います。転職を考える場合にも、いきなり退職するのではなく、そんなふうにさまざまな人と接しながら、情報を集めることが大切です。
難しく考えなくても、興味のあるイベントに出かけたり、友人や知人に誘われた会合に参加してみたりと、普段とは違った行動をしてみれば、新しい人や情報と出会えるはずです。「この人の話を聞いてみたい」と思える人がいたら、謝礼を用意して時間を作ってもらうのもいいでしょう。有益な情報を得るためには、そうした「投資」も時には必要です。
Q5.「キャリア研修」ではどんなことをするの?
A5.「今」を棚卸し、講義で理解したキャリア理論をもとに、キャリアビジョンを考える。
私が講師を務める場合は、1日もしくは2日間かけて実施しています。参加者には、過去を振り返るような事前課題を当日お持ちいただき、それをもとに、ご自身の「今」を棚卸ししていただきます。
その前段では、「キャリアとは何か」「なぜ、キャリアを考える必要があるのか」といったことを、しっかりと理解していただくための講義を行います。そして、理解した理論をもとに、グループワークなども交えながら、キャリアビジョンやライフプランを考えていきます。
講師紹介
藤井佐和子(ふじいさわこ)
株式会社キャリエーラ代表取締役/ダイバーシティコンサルタント
大学卒業後、カメラメーカーの海外営業部勤務を経て、大手総合人材サービス企業にて、派遣事業部、人材紹介事業部の立ち上げに携わる。主に女性を対象とした転職支援チームで数多くの転職を支援。その後、独立し、株式会社キャリエーラを設立。延べ1万3000人以上のキャリアカウンセリングを行う一方、数多くの企業に対し、研修やスキーム作りなど人材育成支援を実施。その他、大学の非常勤講師、講演、キャリアセミナー、執筆など幅広く活動中。
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キャリアデザイン、ダイバーシティ、女性活躍推進に関わる
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