働き方・生き方
HUMAN RESOURCE DEVELOPMENT 人材育成
江藤真規【第3回】社員のライフを応援する仕事と家庭を分断しない風土づくりを – 働く女性のキャリアもライフも応援する新しい「家族支援」のカタチを広めたい。
【コラムジャンル】
カタチ , キャリア , づくり , ライフ , 仕事 , 働く , 分断 , 女性 , 家庭 , 家族支援 , 広めたい , 応援 , 新しい , 江藤真規 , 社員 , 第3回 , 風土
2020年02月24日
働く女性のキャリアもライフも応援する新しい「家族支援」のカタチを広めたい。
「一人のビジネスパーソンとして、人間としてどう生きていきたいか、どう未来社会の担い手となるかという視点が大切」
国の施策の一つとして掲げられている「女性の活躍推進」。女性が働きながら家庭を築き、安心して子どもを産み育てられる社会を実現するために、今、私たちが取り組むべきことは何なのだろうか。子育ての質向上、母親の社会進出支援を目的とした学びの場「マザーカレッジ」の主宰者であり、文部科学省「男女共同参画推進のための学び・キャリア形成に関する有識者会議」の委員を務める、江藤真規さん(博士 教育学/東京大学大学院)に話を聞いた。
猪俣奈央子 ≫ 文 波多野 匠 ≫ 写真
(※本記事は、2019年10月1日発行のノビテクマガジンに掲載された記事を再構成しました。)
江藤真規(えとう・まき)
株式会社サイタコーディネーション代表取締役/マザーカレッジ主宰/東京大学大学院教育学研究科博士課程修了博士(教育学)
自身の子どもたちの中学受験を通じ、コミュニケーションの大切さを実感し、コーチングの認定資格を習得。現在、講演、執筆活動などを通して、教育の転換期における家庭での親子コミュニケーションの重要性、母親の視野拡大の必要性、学びの重要性を訴えている。 著書は『勉強ができる子の育て方』『合格力コーチング』(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『勉強が好き!の育て方』(実務教育出版)、『ママのイライラ言葉言い換え辞典』(扶桑社)など多数。
社員のライフを応援する仕事と家庭を分断しない風土づくりを
江藤さんが現在行っている、育休中や子育て中の女性に対する学びの場作りは、女性の就労率と出生率を高めるうえで有効な方法だ。「仕事と家庭」「キャリアと子育て」を分断せず、将来どうありたいかといった”なりたい姿”を思い描き、そのために何を学び、どう実践していくかを一緒に考えていく。
受講者からは「学ぶ大切さと楽しさを知った」「仕事をすることで子育てに好影響があることに気づいた」という感想が寄せられている。
「仕事と家庭を切り分けて考えるのではなく、一人のビジネスパーソンとして、人間としてどう生きていきたいか、どう未来社会の担い手となるかという視点が大切です。
仕事での工夫が子育てを乗りきるヒントになったり、子育てで大変な思いをしたことが仕事に生かされたり…実は、相互への好影響は大きいのです。
子育てで壁にぶつかった経験は人を大きく成長させますから、企業としてその貴重な人材を活用しないのはもったいない。
企業側も、会社で子育ての話が気兼ねなくできる風土づくりや、出産時や育休復帰後だけに留まらない子どもが自立するまでの切れ目のない支援体制など、新しい家族支援のカタチについてぜひ考えていただきたいです。
社員のライフを応援する企業が増えていくことが、私の願いです」
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教育の転換期における家庭での親子コミュニケーションの重要性、母親の視野拡大の必要性を訴えている。株式会社サイタコーディネーション代表取締役/マザーカレッジ主宰/東京大学大学院教育学研究科博士課程修了博士(教育学) 江藤 真規 講師のプロフィールはこちら